12月9日、TENDREがONE-MAN TOUR 2025 “GRATEFUL DAYS”のツアーファイナルとなる東京公演を恵比寿GARDEN HALLで開催した。10月1日にリリースされた3年ぶり5枚目となるセルフタイトルアルバム『TENDRE』は、河原太朗という人物と“TENDRE”というアーティスト像がより近い距離で重なり合った作品として多くのリスナーの心を捉えた。結婚や子どもの誕生、大きなターニングポイント経て辿り着いた現在地をまっすぐに描き出している。
そんなアルバムを携えて巡った“GRATEFUL DAYS”ツアーの締めくくりとなったのが、この日の東京公演だ。1年の歩みを総括するように、会場の空気は開演前から穏やかで、しかしどこか特別な緊張感を帯びていた。ステージの幕開けを飾ったのは、アルバムの制作過程で“着地点”として完成したという「GRATEFUL」。この1日の象徴ともいえる自然体で豊かな表現の始まりを告げていた。
ここから続く演奏は、TENDREを長く支えてきた豪華なバンドメンバーとともに、1曲ごとに音のディテールと歌の熱量を丁寧に重ねていくものだった。柔らかなグルーヴ、揺れ動く声のニュアンス、会場に満ちていく温度、そのひとつひとつが響き合い、非常に濃密で愛にあふれた時間を形づくる。
あの夜を表現するには言葉が次々と溢れてきてしまうが、今回はPhoto Report形式でRay Otabeによる写真でじっくり振り返ろう。
なんとツアーのプレイリストも作成されているようなので、ぜひ楽曲を聴きながらどうぞ。

EYESCREAM Playlist Artist：TENDRE｜3年ぶり5枚目のアルバムで描いた、普遍と現在が重なる瞬間

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