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Interview with 日野健太
◼︎日野健太
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2024年、timeleszの追加メンバーオーディション「timelesz project」に参加し話題を集めた日野健太。昨年2025年には1stアルバム『Confluxion』で、自身の新たな可能性を見出した。そんな彼の新曲は「New Day, New Me」。“変わろうと頑張るよりも、そのまま歩いていた気づけば景色が変わっていた”という軽やかな考えを軽やかに歌い上げるポップナンバーだ。
「早起きを始めたんですよ」と大きく笑い、その場を明るく、そして温かく包み込んでしまう彼が、そのまま映し出されたような本作について、日野本人にたっぷりと聞いた。

──新曲「New Day, New Me」は日野さんの人柄が全面に出ている楽曲だなと思いました。
日野:ありがとうございます。僕、めっちゃポジティブなんですけど「みんなで行こう!」みたいな背中を押すタイプというよりは、ナチュラルに生きていきたいタイプ。「New Day, New Me」も、タイトルだけ見ると「新しい1日を、新しく生まれ変わった自分で」みたいに思うと思うんですけど、内容としてはちょっと違って。
──<まだ昨日を着たままでも 一歩で動き出す>と歌われていますもんね。“生まれ変わる”のではなくて、“昨日を連れていく”という。
日野:そうです、そうです。背中を押すというよりは、ちょっと一休みするというか。“今日って、昨日とか一昨日と地続きだよ”とか“そのまま歩いていたら気づけば景色が変わっていた”という、僕の考えを歌っています。
──“昨日を着たまま”、“昨日を連れていく”とは、日野さんの中ではどのような感覚なのでしょうか?
日野:僕、今まであったことが全部今の自分につながっていると思うんです。学生時代にバンドをやっていたり、自動車整備士の専門学校に通っていたり、でも突然ハーレムに留学に行ったり、30歳で「timelesz project」に参加したりと、振り返るとたくさん分岐点があった人生なんですが、どれも全部ちゃんとつながっている感覚で。分岐点の一つ一つがしっかり関節になって、今につながっているなと思う。それが“昨日を着たままでもいい”という考えの元になっています。

──本作は、昨年10月リリースの1stアルバム『Confluxion』以来の新曲となりますが、1stアルバム後一発目のシングルということは楽曲に影響していると思いますか?
日野:そうですね。『Confluxion』では“ここまで来た日野健太”を見せられたと思うんです。だから、ここからはタイトルの通り新しい章になるような気がしていて。これまでの曲では、物語を書くことが多かったんですが、日常の景色や聞き手の日常に寄り添うような曲を書きたいなってふと思って、この曲を書きました。
──「聞き手の日常に寄り添うような曲を書きたい」とふと思ったとのことですが、そう思ったきっかけに何か心当たりはありますか? 例えば、ライブをしてファンの方と触れ合ったとか。
日野:あー! それでいうと、アルバムを出したあといろんなライブをしたんです。ワンマンライブだけじゃなくて、対バンイベントにもたくさん出させていただいたし、インストアライブとか、ショッピングモールでやるフリーライブとかもやらせてもらいました。特にショッピングモールで歌うと、買い物をしている方にもいい感じに聞いていただけたり、ショッピングモールのいい感じのBGMとして聞いてくださる方もいるわけで。そういうことを考えていたら、曲を作るときにふと「日常に落とし込める曲にしたいな」と思ったんです。そもそも僕って、夜の曲が多かったんですよ。だから朝とかお昼とか明るい時間帯の曲を作りたいなという気持ちもありました。
──確かにショッピングモールは、照明で彩るライブハウスとは違って明るいですもんね。
日野:そうなんです。だから最初は真っ昼間にライブをすることに慣れなかったんですが、回数を重ねていくなかで、徐々に「昼に歌うってこんな感じか」と掴んできて。そこで「あれ、夜の歌多いな」と気づいて「昼の男になりたい!」って思いました(笑)。そう考えると、まだまだクリエイティブの余白があるなと思いますね。
──朝から夜の楽曲を並べた、“1日”をコンセプトにした作品を作ったりもできそうですね。
日野:めっちゃ作りたい! しかも僕、早起きを始めたんです。僕はもともとものすごい夜型だったんです。朝寝て夕方起きるくらいの。だけど今年に入って早起きしようと思って朝活を始めたんです。といっても大した朝活じゃないんですけど、朝起きる癖をつけたくて、朝ファンクラブで配信したりして。

──へぇ! 早起き、朝型生活を始めてみていかがですか?
日野:めちゃくちゃ良いです。朝に制作もしているんですけど、そうすると、それまでとは全然違う曲ができるんですよ。やってみるまでは「いつ起きても変わらんやろ」と思っていたんですが、朝のエネルギーってすごいですね!
──まず明るさが違いますしね。
日野:そうそう。それに「まだ始まったばっかじゃん」という気持ちになるんですよ。めっちゃインドアだったんですけど、朝起きたら外に出るようにもなりました。まず起きたらコーヒーを買いに行って、ちょっと歩いて「何か足りないものなかったかな」とか思ってドラッグストア寄ったりして。そうやって無駄に外を歩くようになりました。
──その生活がそのまま「New Day, New Me」に出ていますね。
日野:はい。思ったことやハッとしたことを曲や歌詞にできるアーティストでよかったなって思いますもん。全部曲に表れているから。めっちゃ“人”です。
──でもだからこそ説得力がありますよね。この曲も、朝型になった日野さんだからこそ歌える曲で。
日野:起きてすぐに配信しているって言ったじゃないですか。だから、その配信が終わったあと、僕がコーヒーを買いに行ったり、制作をしたりしているように、皆さんもお仕事に行ったり、家事をしたりしていると思うんです。そういうときにこの曲を聞いて1日を始めてもらえたらいいなって。
──素敵ですね。ちなみに配信は何時ごろにされているんですか?
日野:6時とか6時半とか。
──早い! 想像以上に早くてびっくりしました。
日野:そうなんです。めっちゃ早いんです(笑)。だから本当に寝起きの顔で、髪もボサボサで。だけど僕はそういう姿も知ってもらいたい。正直、去年、日野健太のソロ活動を始めたときはちょっとカッコつけていたんです。「30歳だし、ちょっと色気も出したいし」とか思って。だけど、こういう性格だからどんどん素が出てきちゃって(笑)。だけど、いろいろと剥がれて素が見えていけばいくほど「このままでいいか」という心境になっていって。今ではもう全部見せているくらいです。
──寝起きの顔を見せているのは相当素を見せていますもんね。
日野:ヤバいですよね(笑)。
──いやいや。そんな飾らない日野さんだからこそ、魅力的な音楽を届けられるんだと思います。もうちょっと「New Day, New Me」について聞かせてください。この曲はソウル / ゴスペルを再解釈し、J-POPへ落とし込んだ楽曲ですが、改めて日野さんとソウル・ゴスペルの出会いを教えてください。
日野:高校生の頃、コピーバンドをしていたんですが、その頃いろいろ音楽を聴いていて。そのときに「何だこのシンガーは!」と思ったのがサム・クックだったんです。歌詞はわからないけど、とんでもないメッセージを歌っているということだけはまっすぐに伝わってきて。調べたら、自分の人生について歌っていた。それがソウルとの出会いです。そこから、ソウルについて自分なりにいろいろ調べていって、ソウルを好きになっていきました。
ゴスペルとの出会いはニューヨークに留学をしていたとき。僕の師匠が日曜日の礼拝でピアノを弾いて歌っていたので、それについていってフライヤーを配る手伝いをしていたんです。つまり毎週いろんな教会に行くことになるわけで。教会によってはドラムまで全部置いてあって、ポップスみたいにゴスペルをやっているところもあれば、綺麗な声で神聖に歌うところもある。その違いも面白かったし、何よりも日曜日の朝に集まってみんなでゴスペルを歌うことに、ものすごいエネルギーや生命力を感じて。「すげー!」って衝撃を受けて「僕もゴスペル・クワイア入れませんかね?」と言って紹介してもらったのがゴスペルとの出会いです。

──本場のゴスペルを体感したことがきっかけだったんですね。
日野:そうです。師匠に最初言われたとき、「僕はキリスト教徒じゃないんで」って言ったんですが、師匠に「感じるものがあるから聞いとけ」って言われて。実際に聞いてみたらマジですごかった。自分がそうやって衝撃を受けたからこそ、そういうものを継承したポップスを作りたいと思いました。
──ではこの曲で、改めてソウルやゴスペルを再解釈したものを作ろうと思ったのはどうしてなのでしょうか?
日野:まさに、ゴスペルで感じたことを曲に込めたかったからです。ゴスペルって本当にエネルギーがすごいんですよ。あれを日曜日の朝に歌って「じゃあ、いい日曜日を過ごしましょう」って言って教会を出るんですが、本当にいい気持ちで教会を出られるんですね。この曲もそういう曲にしたかった。ゴスペルとかこういうリズムの強い音楽って、エネルギーを上げるというよりは、ストレスが解けるようなエネルギーがあると思うんです。。
──メラメラと気持ちがたぎるというよりは、ちょっと気持ちが明るくなるというか。
日野:そう。肩の荷を下ろすくらいの。朝はそれくらいのポジティブさがちょうどいいんじゃないかなって。「よし!」ってスイッチを入れるよりは、自然と優しいポジティブさみたいなものが生まれて、その人のその日の景色に馴染んでほしいなって思ったときに、ゴスペルがぴったりだなと思ったので僕なりに再解釈してみました。

──編曲はSPENSRさん。SPENSRさんの編曲はいかがでしたか?
日野:いや〜、素敵でした! メロディもSPENSRさんとの共作なんですが、「これが欲しかったんです!」みたいなものを作ってくださって。すんなり仕上がりましたし、彼のセンスに感謝しています。やりとりは全部データの送り合いだったので、いつかお会いしたいなぁ。
──SPENSRさんの力も借りて、今の日野さんをぎゅっと詰め込んだ「New Day, New Me」が完成しましたが、出来上がってみていかがですか?
日野:ティザー映像を出したら、もうファンの方には全部見透かされていて「日野、生活変えたからこの曲できたよね」と言われているんですが……(笑)。でも自分としては、やってみたかったことにも挑戦できたし、これまでの自分とは地続きでありながら、新しい自分で作れた曲だなと思います。
──まさに、日野さんにとってもタイトル通りの1曲になったんですね。
日野:はい!
──7月25日にはこの曲のタイトルとリンクしたワンマンライブ「KENTA HINO ONEMAN LIVE “ New Day, New We ”」が開催されます。こちらはどのようなライブになりそうでしょうか?
日野:意味的には「New Day, New Us」が正しいんですけど、「New Day, New Me」のMをひっくり返すというおしゃれセンスを発揮したタイトルになっています(笑)。この曲は朝早く起きることから生まれた新しい僕の価値観をうまく曲にできた、優しく温かいエネルギーを持った曲。そういう意味では、そのエネルギーをみんなで発することができたらいいなと思っています。編成も新しいものになる予定。そういう挑戦があるという意味でも新しい日野健太を、みんなで楽しめたらいいなと思っています。

──最後に音楽以外のお話もお伺いしたいのですが、日野さんはファッションがお好きだそうですね。いただいた資料には「ファッションと音楽は似ていると思う」という持論も記載いただいていました。
日野:音楽、少なくとも僕がやっているJ-POPは、大衆に聞いてもらえるポップさを土台にして、そこに自分のセンスを挟んでいくというものだと思うんです。というか、僕がやりたい音楽はそういう音楽。みんなが馴染むという風呂敷の上に、自分のセンスを載せていくというバランスで作っていきたいと思っているんですね。そういう意味では僕が好きなファッションもそうで。例えばスラックス。なんでスラックスにタックが入っているかと言ったら、立ったり座ったりしやすいためなんです。そういう機能性を持ったまま、そこにブランドなりのエッセンスがあるのがいいなと思います。
──基本として機能性があって、そこにセンスを散りばめていくと。
日野:はい。僕が好きなのはそういうものです。あと、僕はカルチャーにおいてルーツをすごく大事にしていて。それこそソウルも歴史を紐解いていくと公民権運動と深いつながりがあったりする。同じように洋服にも歴史があって。特にミリタリーって超面白くて! 機能美があって、すべての服はミリタリーからきているんじゃないかと思うくらい。そういうものを知っていくのがすごく好きなんです。
──ちなみにファッションを好きになったきっかけは何ですか?
日野:ストリートカルチャーに出会ったことです。高校生のときスケボーが好きだったんですが、スケボーしている人ってSTUSSYとかSupremeを着ているじゃないですか。そういう先輩を見て「カッコいいな。僕も着てみたいな」と思って調べて、ヒップホップだったらCOOGIだなとか。そうやって掘り下げていくうちにカルチャーとファッションが密接に繋がっていることを知って、どんどん好きになっていきました。
──となると、ライブの衣装などにもこだわりがありそうですね。
日野:はい。スタイリストさんはついているんですが、基本は全部自分で選びに行っています。今日の衣装もそうです。そこで「ショッピングモールだから、あまりガチガチなのはやめよう」とか会場の雰囲気やライブの雰囲気にあわせて、スタイリストと一緒に選んでいます。7月のワンマンライブもコンセプトにあわせた服にするつもりなので、衣装も楽しみにしておいてもらえたらうれしいです。

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◼︎日野健太
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https://lnk.to/ndnm_kh