河野未彩の個展『←左右→』が開催。景色に内包される「現象」を大型レンチキュラー作品で表現する

グラフィックデザイン/プロダクト/映像/ビジュアルアートと、さまざまなメディアの作品を制作する視覚ディレクター、河野未彩の個展『←左右→』が西麻布CALM & PUNK GALLERYにおいて9月25日より開催される。

ミュージシャンへのアートワーク提供やMVディレクション、ラフォーレ原宿の広告ビジュアル制作、アパレルブランドとのコラボレーションなど横断的に活動する河野。2018年に同ギャラリーで行われた個展『not colored yet』では、光の三原色の原理を利用した影が彩る照明装置「RGB_Light」を発表したが、本展ではこれまで目にした景色に内包される「現象」を、作品を通して捉えようと試みるという。

自然の木々や山々、海に広がる水平線、それらの空間にひかり輝く色彩を、全長3.6メートルのレンチキュラー作品によって表現。視覚の移動に合わせて変化する色彩は、不変的に広がる自然界の「現象」であると同時に、会場にいる人それぞれの視覚を通した内面までは共有できないことを映し出す。

以下、アーティストステートメントだ。

明け方、光の気配が空と海を二分した。
刻一刻と変わっていく色、左右に広がる水平線。
水平線はいつも「私」が真ん中に存在しているかのように世界をみせる。
この普遍の線に意識を置いた。
明←→暗
古←→新
柔←→硬
静←→動
いろんな座標軸を右往左往して誰もがいつも宇宙の唯一の点にいる。
どの点からも違ってみえる、その美しい現象を共有してみたい。

INFORMATION

河野未彩 個展「←左右→」

会期:2021年9月25日(土) – 10月10日(日)13:00 – 19:00
会場:CALM & PUNK GALLERY (東京都港区西麻布1-15-15)
休廊:日 – 火 ※最終日曜は開廊 / 入場無料
制作協力:株式会社マル・ビ