2021年3月よりスタートした「PROJECT ATAMI」における滞在制作型プロジェクト「ACAO ART RESIDENCE」の、第5タームのレジデンスアーティストによる滞在制作展「ACAO OPEN RESIDENCE #5」が、熱海ACAO SPA & RESORT において1月22日より開催される。

「ACAO ART RESIDENCE」は、アーティストがACAO SPA & RESORTに実際に滞在しながら、“熱海”というフィールドをキャンバスとして滞在中に見つけた魅力をアートで表現するプロジェクト。第5タームにはBIEN、Keeenue、石毛健太、丹羽優太の4名が名を連ねている。

BIEN「What is in my apartment when I’m not there?」2021（左作品）,「Boundary」2021（右作品）Photo by Naoki Takehisa

Keeenue「ODD ONE OUT」2021

石毛健太「86% Pharos」2020 Photo by Kai Maetani

丹羽優太「大鯰列島図襖絵」2019

本展は、ACAO SPA ＆ RESORT：ニューアカオ館の客室や宴会場を展示会場として使用。ホテル宿泊の有無に関わらず参加できる公開プログラムとなっており、昨年11月に老朽化などの理由により閉館したニューアカオ館の象徴的な施設であるメインダイニング錦やサロン･ド･錦鱗も見学できる貴重な機会となっている。

メインダイニング錦

サロン･ド･錦鱗

このニューアカオ館は、昨年末に開催された「ATAMI ART GRANT」内のキュレーション展「Standing Ovation｜四肢の向かう先」においても大きな話題となったほか、折坂悠太やKing GnuがMVのロケーションとして使用するホットなスポットでもある（今回、入場できない施設もあり）。場所の妙と、アートの強度、訪れる人それぞれの思考。熱海という土地において、ゆっくりじっくり向き合いたいものだ。