ART 2022.04.06

高屋永遠の個展「桜時」がWHYNOT. TOKYOで開催。桜をテーマに「明るい深淵」が描かれる

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

美術家・高屋永遠の個展「桜時」が、祐天寺のコミュニティーアートギャラリーWHYNOT. TOKYOにおいて4月7日から開催される。

本展では、高屋がこの1年半にわたり制作を続けてきた「桜」のシリーズから、最新作も含めた約20点を展示。現在、日本中で広く親しまれているソメイヨシノは、実はたった1本の樹から生み出されたクローンだと言われており、その「個であり群でもある」という性質、個の境界線が曖昧になるような広がりのなかに、高屋は「存在感覚の探究」の可能性を見出したという。

存在の重さやその深淵を探究してきた作家による「明るい深淵」なるものとは。以下、作家によるステートメントだ。

朦朧とした形態は、どこまでも軽く掴みどころのない生の気配。
偶然に生まれ落ちた生。大きな流れから、どのようにそれは到来したのだろう。
いつかの光景は、網膜の奥で内在化する。イメージは忘却され、散逸していく記憶となる。
「確かに存在したこと」への信頼と、忘却することで曖昧になる現実を受容しながら、
私たちは世界に触れる。朧な形態は、数多の生の存在することの儚さ。
生は何処からとも無く訪れ、舞うように世界に溶けてゆく。
心の脆さを内包する剥き出しの身体。それでも、光や風を感じられるということ。
科学を以て分かることは、万物は絶えず振動していることだ。
ー 高屋永遠

浅春 / Expectation、2022、油彩・麻キャンバス、33.3 x 24.2cm
春と正夢 / Memorable scenery、2022、油彩・麻キャンバス、33.3 x 24.2cm
永日 / Being all out, all day long、2021、油彩・麻キャンバス、162 x 97cm

INFORMATION

高屋永遠 個展「桜時」

会期:2022年4月7日(木) – 4月17日(日)13:00 – 18:00
*4/7, 8は事前予約のみ(事前予約はこちら
会場:WHYNOT.TOKYO(東京都目黒区五本木2-13-2 1F)
入場無料 / 会期中無休 / 特設サイトにて同時オンライン販売
特設サイトURL:https://whynot.tokyo/collections/towatakaya-sakuradoki

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