EYESCREAMでもお馴染みの写真家小見山峻の新作写真集「まさるあらめや」 がギャラリー写場 (SHABA)より11月6日に出版される。

ロードトリップの一部始終による前作写真集 「call, overhaul, and roll (PINHOLE BOOKS 2022 ) 」を経て、自分が生まれ育った横浜という街と改めて向き合った今作は、自身にとって故郷であり現住地でもある場所を主観的に見直しつつも、他の誰かの舞台としての街という客観的な側面を意識し同じく横浜出身のモデル比留川游を被写体に、ポートレートを軸として多面的に横浜を描き出した写真集に昇華。

自身初のポートレート主体の写真集であり、過去作でパーソナルな血筋や足跡によって”I was here”を主観的な記録として形作ってきた経験を踏まえ、今作では人物を対象に写すことにより、その記録の半径を拡大させることに挑戦した。

タイトルの「まさるあらめや」は1909年に森鴎外の書いた横浜市歌の一節から用いられ、写真たちは港町である横浜らしさを捉えもしつつ、どの街にも起こりうる景色をさらに内包し、鑑賞する第三者のそれぞれの郷土愛へと接続していくだろう。

発売日である11月6日には出版記念展示が神楽坂 写場にて開催されるので足を運んでみてほしい。