ニューヨークのブルックリンを拠点に活動するアーティストTadahiro Gunjiによる個展「Collectivity 093 – 128 Between summer and fall」が渋谷区神宮前にかまえるギャラリーB1Storageで開催。ブルックリンで7年間制作してきたウォールスカルプチャー、セラミック、コラージュなどの多彩な作品が展示される。

Tadahiro Gunjiは「COLLECTIVITY」という作品シリーズを通じ、「絵画と彫刻の間」を自身の解釈を込めたミクストメディア作品によって表現。ペインティング、コラージュ、彫刻など様々な技法によって構成される彼の作品は、再構築されたパーツの間に生まれる隙間が絵画としての輪郭線を形成し、この隙間には日本の微妙な意識から生まれる「間」の概念が反映されている。

作品のモチーフは、物と物の間、特に対立する要素の間からインスピレーションを得ており、この「間」は時間や関係、機会に関する意味を持ち、従来のミニマリズムや余白の美とは異なり、微妙な感情を具体化したものとして表現しているのが特徴。

今回の展示では、Collectivity シリーズのエスキースであるコラージュ作品や、それに触発されたセラミック作品など、異なる素材間の関係を意識した構成が展開。

また、B1Storageの上階にあるGALLERY TARGETでは、同日よりアーティスト花井祐介の出版記念エキシビション「BOARD SHORTS EXHIBITION」が開催されているので、足を運んだ際は合わせて楽しんでみてほしい。