ART 2025.04.10

写真と彫刻の狭間で思索を重ねる作家、野村在による個展「今日、という日 / Today, is the day」がparcelで開催

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

彫刻、写真、機械装置、パフォーマンスなど、さまざまなジャンルを横断して作品制作を続ける作家、野村在による個展「今日、という日 / Today, is the day」が4⽉19⽇より馬喰町parcelにおいて開催される。

野村は1979年生まれ。ニューヨークと神戸を拠点に活動している。本展で展示される新作の7つのLEDモニターによる映像作品<Today>シリーズは、作家自身が世界中で今も稼働し続けるCCTV(監視カメラ)を通して目にした、今日という時間から切り取られた人々の記録だ。個々の出来事に反応する作家自身のコメントや演奏があるものもあれば、無音のものもあり、今起きていること、そこに生きている人々の存在を確かめ、二度と戻ってこないその瞬間に向き合い続けた、作家自身が綴る日記のような、その日の世界との接触の記録だと野村は言う。

写真と彫刻の狭間で思索を重ねてきた野村が映像へと接近することで、これまでと異なる時間の流れ、記録のあり方が立ち現れる本展。単なる映像体験ではなく、「見ること」「存在すること」「記憶すること」の意味を問い直す展覧会となる。

Zai Nomura, the series of Today , 2025
Acrylic, LED matrix monitor, speaker, micro PC, 7-segment LED, power supply, etc., 24 x 36 x 16 cm
Technical support: QUMU
Photo: Riko Takagi

INFORMATION

野村 在|Zai Nomura
「今日、という日 / Today, is the day」

会期:2025年4⽉19⽇(⼟) ‒ 6⽉1⽇(⽇)14:00 – 19:00
会場:parcel(東京都中央区日本橋馬喰町 2-2-14 まるかビル 2F)
休廊:月、火、 祝日、5月3日(土)、5月4日(日)
制作協力:QUMU

*オープニング・レセプション:4 ⽉ 18 ⽇(⾦)18:00 – 21:00

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