写真家・池野詩織の新作展覧会。「stay(とどまる)」「runaway(逃げ去る)」という感情のあいだを写し出す

東京・神田神保町にあるオフィスビル、テラススクエアの1階エントランスホールにおいて、五割一分が手がける展示プロジェクト「テラススクエアフォトエキシビジョン」。その13回目に、音楽やファッション、アート、広告をベースに活躍する若手写真家、池野詩織が登場する。

池野が今年に入って取り組みはじめたという、新しいアプローチによる新作を中心に構成される本展。展示タイトルは「stay(とどまる)」「runaway(逃げ去る)」という、相反する意味を持つ2つの言葉の連なりから成り立っており、池野が子供のころから変わらず抱き続けているという、そのふたつの感情のあいだで揺れ動く思いを想起させる作品が展示される。

空、電線に止まる鳥影、道行く人々、そして友人たち。エモーショナルな感情に満ちたこれまでの池野の作品とは異なる静けささえ感じる本作は、ここではないどこかへ、という誰しもが抱く普遍的な思いと同時に、いまこの場所で写真を撮り続ける写真家の決意が滲み出ているようだ。

7月18日(木)には同会場において、森岡書店店主の森岡督行とエディターの加藤孝司を迎え、作品の背景にあるストーリーを作家とともに様々な角度から解説していくトークイベントも開催される。

INFORMATION

テラススクエアフォトエキシビジョン #13
– stay, runaway – 池野詩織

会期:開催中〜2019年9月30日(月)
開館時間:8:00 – 20:00 土、日、祝日休館
会場:テラススクエア1Fエントランスホール(東京都千代田区神田錦町3-22)

・トークイベント:7月18日(木)19:00 – 22:00
出演:森岡督行(森岡書店店主)、加藤孝司(フリーランスエディター)、池野詩織
会場:トークイベント:1F テラススクエア エントランスホール 19:00 – 20:00 / レセプション:2F テラスステーブル 20:00 – 22:00

https://ensemble-magazine.com/2019/07/07/shioriikeno1/