LAを拠点とするフォトグラファーAlexis Gross(アレクシス・グロス)が、渋谷の街頭ビジョン9機をプラットフォームとするデジタルコレクティブ「NEO SHIBUYA TV」協力のもと、渋谷16(Sixteen)と初台LAID BUGにおいて日本初個展を同時開催する。
ルイ・ヴィトンやコンバース、フェンダーなどのクライアントワークを手がけながら、パンク〜ハードコア界隈からラッパー、ストリッパー、カーカルチャーなどストリート/アンダーグラウンドの“現場”を記録してきたアレクシス・グロス。その作品は攻撃的でありながらもユーモアや笑顔に溢れており、それら“現場”をリアルに切り取っている。
今回、各会場ではそれぞれテーマを変えて構成。16(Sixteen)においてはヒューストンのカーカルチャーである“SLAB(スラブ)”に焦点を当てたシリーズを展開する。論より証拠、まずはその写真から。
見よこの発色のよいキャンディーカラーの塗装、突起したホイールのエルボーリム、クロームのディテール、トランクに積まれた音響機材、そしてトランクのネオン。キャデラックやリンカーン、オールズモビル、ビュイックといったアメ車を好む彼ら独自のカスタム文化は、ヒューストンのビジュアルエレメントの象徴とも言える。展覧会のタイトルに掲げた「Slow, Loud, And Bangin’」はSLAB文化のスローガンに由来するもので、世界的に見ても特異な車たちが、一体何のために「A slow, loud and banging vehicle(遅くて騒々しい乗り物)」として分類されているかという視点を本展では示す。
会場では作品の展示・販売にあわせて、アレクシス・グロス × NEO SHIBUYA TVのオフィシャルTシャツを発売。また、クルマとファッションの架け橋を担う東京ベースのカーコレクティブ CarServiceとアレクシスのコラボレートコレクションも展開される。
一方のLAID BUGでは、10年におよぶアレクシスのパーソナールワークの回顧展を開催。前述のSLABのほか、パンク〜ハードコア・シーン、ストリッパー文化などが展開される。「Leave Room For Error=エラーの余地を残す」という展示タイトルのとおり、その写真群にはアレクシス自身も意図していなかったError(エラー)の痕跡が記録されている。
同会場においても作品の展示・販売のほか、アレクシス・グロス × NEO SHIBUYA TVのオフィシャルTシャツ(16(Sixteen)とはデザインが異なるもの)を発売。50冊限定の写真集やZINEもリリースされる。
INFORMATION
“Slow, Loud, And Bangin” Presented by NEO SHIBUYA TV
会期:2020年1月11日(土) – 19日(日)12:00 – 20:00
会場:16(Sixteen)(東京都渋谷区神宮前6-19-15)
・オープニングレセプション:1月10日(金)19:00 – 21:00
DJ:Disk Nagataki (tokyovitamin) / OKAMOTOREIJI (OKAMOTO’S) / Taro Imai (Jackpot)
“Leave Room For Error”
会期:2020年1月11日(土) – 26日(日)14:00 – 20:00 ※月・火休廊
会場:LAID BUG(東京都渋谷区本町6-21-4 B102)
定休日:月曜・火曜
・オープニングレセプション:1月11日(土)18:00 – 22:00