ART 2021.06.16

キュレーション展『Mimicry of Hollows 虚擬態』がThe 5th Floorにて。「虚の領域」と向き合い、見出す

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

東京ベースのキュレーター黒沢聖覇とオランダ人アーティスト、ヴィンセント・ライタスによるキュレーション展『Mimicry of Hollows 虚擬態』が7月2日までThe 5th Floorにおいて開催中だ。

独自企画の展覧会/イベント/レジデンスプログラムを実施するほか、さまざまなアーティストとともに実験的プロジェクトを行うキュレイトリアル・アートスペースであるThe 5th Floor。本展では、「AIのシステムや自然の風景の中にある実体の分からない『虚の領域』に『擬態化』することで、この境界の不明瞭な世界をとらえようとする可能性」を考察するという。

Anne de Vries, Critical Mass _ Pure Immanence, 2015. Still. Single-channel HD video. 11 minutes. Image courtesy of the artist
Floris Schönfeld, PUK_ Beta, 2017. Live-generated digital video with soundtrack on auto-stereoscopic monitor. Image courtesy of the artist. Photo credit_ Melanie Hyams
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地球規模でさまざまな「虚の領域」が前景化してきている現代において、どのように向き合い、そこからなにを見出せるのか。以前、EYESCREAMでインタビューも行なったナイル・ケティングや、匿名性と集合知を主題としたツイッター上のBOTアカウントで大きな注目を集めたほか、2019年からは実名での活動をスタートさせた松田将英など、オランダ人と日本人を含む国際的なアーティストが実践から紐解いていく展覧会となる。

Berlin Fluid View #05 Nile Koetting / ベルリン、ジェントリフィケーションの行方

Nile Koetting, Person, 2014 ©Nile Koetting, Courtesy of ANOMALY
Tanja Engelberts, Hollow, 2019. Single-channel video, 13’22”. Still. Courtesy of the artist and Rijksakademie
Vincent Ruijters and Ray LC, Chikyuchi (Amazonchi) 2021

INFORMATION

「Mimicry of Hollows 虚擬態」

企画・キュレーション:ヴィンセント・ライタス & 黒沢聖覇
出展作家:アンヌ・ドゥ・ヴリース、タニヤ・エンゲルベルツ、ナイル・ケティング、フローリス・ショーンフェルド、松田将英、ヴィンセント・ライタス & レイ・LC
会期:2021年6月11日(金) – 7月2日(金)
会場:The 5th Floor (東京都台東区池之端3-3-9 花園アレイ5F)
開場時間:12:00 – 19:00 ※事前予約制、公式ウェブサイトより要予約
https://ja.the5thfloor.org
閉廊:月・火
共催:The 5th Floor
助成:駐日オランダ王国大使館、東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト
協力:ディメンコ社、コーンズテクノロジー株式会社、ANOMALY
展覧会メインビジュアル:八木幣二郎
お問い合わせ:info@the5thfloor.org

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