7月にギャラリー月極が学芸大学へ移転。こけら落としとして、河村康輔、GUCCIMAZE、YOSHIROTTENによる合同展「CHAOS LAYER」が7月30日より開催される。

3人で1つのものを作り上げたい、というYOSHIROTTENの提案のもと実現した本展は、新たな手法で制作されたデジタルコラージュ3枚をキャンバスに落とし込んだ平面作品の展示と、CHAOS DESKと名付けられた3人の制作現場を融合。期間中変異的に立体コラージュされていくインスタレーションで構成されるようだ。

いずれも制作は、1人目が制作した元データを2人目が編集・加工し、3人目へ送り編集・加工を重ね完成させたとのこと。GUCCIMAZEの「どこまでデータを触って良いのかも分からない中で自分なりに試行錯誤し編集をしていくのは、ある種の背徳感も感じた。」というコメントからも、本コラボーレションの危うさ、難しさが伺える。

また河村のコメント「いい意味で誰の作品でもない感じ。」通り、幾重にも重ねられたレイヤーの奥から三者三様の表現に仕上がっている。デジタルとフィジカルの両面に精通する三者が生み出したエポックメイキング的な作品をお見逃しなく。

INFORMATION

CHAOS LAYER

開催：2021年7月30日（金）- 8月20日（金）12:00〜19:00
休廊：日・月
住所：東京都目黒区中央町1丁目3−2