カリフォルニア生まれ、現在は京都を拠点とするアーティスト、Levi Pataによる著書『はじまりの木: 現代のカリフォルニア・インディアンの話』（⻘土社）の刊行に合わせた展覧会『Where Do We Come From / Where Are We Going』 が、大阪・中津IMA:ZINEのスペースIMES（IMA:ZINE EDITORIAL STUDIO）において8月7日（土）より開催される。

8月に発売となる書籍『はじまりの木』は、北カリフォルニアの部族であるノムラカ族の末裔であるLevi Pataが、そこに生きる人間や歴史について、テキストと詩、アートワークで書き記した鎮魂の書。本展では、『はじまりの木』に収められたアートワークと新作を中心に紹介する展示をはじめ、同書の先行販売、LeviとIMA:ZINEがコラボレーションしたTシャツなどが展開。初日8月7日にはLeviによるライブペイントも予定されている。

以下、今回の展示に際してのアーティストからのコメントだ。

僕は北カリフォルニアで育ったのに、大人になった頃まで先祖のカリフォルニア・インディアンの文化と言語を学ぶ機会がなかったのです。カリフォルニア州という場所になった部族の盗まれた土地や、僕の周りにずっとあった自然。そして先祖が植⺠地化と疫病の中で生き残るのを苦労したという事実に、僕はその古代文化を学ぶ旅を始めるとやっと目が覚めました。今回の展示の作品は「はじまりの木」の本の内容に合わせてセレクトしました。現在日本に住んでいる僕はルーツがどこにあるのか。これからどこへ行くということを黙想し、今まで命と文化を守られたことを祝うために今回の展示をします。