“STREET SKATEBOARDING 2022”
from EYESCREAM No.181
001:Fucking Awesome

Photography—Jared Sherbert Coordinate&Translation—@faisforeveryone Edit&Text—Ryo Tajima [DMRT]

“STREET SKATEBOARDING 2022”
from EYESCREAM No.181
001:Fucking Awesome

Photography—Jared Sherbert Coordinate&Translation—@faisforeveryone Edit&Text—Ryo Tajima [DMRT]

CHAPT. 01—LA

Fucking Awesome

2001年にスタートしたJason Dill率いるFucking Awesome(以下、FA)。スケートブランドとしてはもちろん、ウェアやアクセサリーにおいても常に唯一無二のモノ作りを目指し、世代や国境を超えて、誰からも親しまれる存在だ。FA周辺にいるスケーターは、時代問わず、我々に刺激を与え続けてくれる。そんな彼らが今、スケートカルチャーに対して思うことは。ハリウッドに位置するFAのショップで撮影と取材を行なった。EYESCREAM WEBでは、最新号EYESCREAM No.181よりインタビューの一部を公開する。

世界が憧れるスケートクルーの現在地

Na-Kel Smith(@thatsonme

「オリンピックやパンデミックがあっても
オレにとっちゃ何も変わらない」

―― スケートを始めた理由は?
「オレの叔父さんがやっていたのがきっかけだよ」

―― オリンピックでスケート競技は見ましたか?
「いや、オリンピックは見なかった(笑)。だけど、雄斗( 堀米雄斗)が金メダルを獲ったのは嬉しかったな。あいつはすごくクールなヤツで、LAで雄斗と一緒にスケートするのが大好きだからね」

―― スケートボードのどこに魅力を感じますか?
「自分の中に感じる痛みを解放するためのセラピーとして使えるところ。スケートボードはオレにとって変えようがないほどに大事な存在だね」

Kevin Bradley(@_kbunleashed

「以前と変わらない
オレはスケートと好きなことを続けるよ」

―― スケートボードを手にしたきっかけは?
「Travis Pastrana(モータースポーツのレジェンド)を観にX Gamesに行ったことがあったんだけど、そこでメガランプをスケートしている光景を目の当たりにしてスケートボードがほしくなったんだ」

―― オリンピックでスケート競技は見ましたか?
「仲間を応援するために見たよ!完全に時間の無駄だったかなって思っている。理由は聞かないでね(笑)」

―― スケートボードはあなたにとってどんな存在ですか
「それは自分とスケートボードの間にある蜜月を語らなくちゃいけないってことになるよね。彼女(スケートボード)とのプライベートなこと話せないな。」

Louie Lopez(@louielopez

「スケートを知らない人に
インスピレーションを与えているかもしれない」

―― スケートを始めたきっかけは?
「ある日、年上のいとこがスケートボードを始めたんだ。あの頃、オレはいとこがやることなら何でもやりたがるようなキッズで、それで一緒に始めたんだよ」

―― オリンピックでスケート競技を行われたことに関して思うことはありますか?
「やっぱり、これまでのコンテストと異なってオリンピックという大きな規模感の中でスケートボードを見たのは新鮮なことだったね。それを経て、スケートボードについて、スケーターだけじゃなくて、普段はスケートをしない人もスケートを話題にしているのは純粋に興味深かったよ。オリンピックの一連の動向の中で、この出来事が1 番クールなことだと感じたね。ユースから大人まで、世代問わず多くの人に、スケートへ挑戦するインスピレーションが与えられていたらいいな」

―― スケートボードのどんなところに魅力を感じますか?
「すべてのトリックをマスターすることが不可能で習得するリストが終わらないところ……」

Anthony Van Engelen(@ave

「変わらないようだが
変わってしまって課題になったこともある」

――スケートを始めたきっかけは何ですか?
「南カリフォルニアで育ったから、生活の至るところにスケートボードがあったんだ。いつでも始められるような状況にあったんだけど、実際に自分でも始めてみようと思ったのは、オーリーができるやつに出会ったときだったね」

―― オリンピックのスケート競技は見ましたか?
「いや、見なかったよ。別にオリンピックに対して否定的だって意味ではないし、スケートボードが競技として行われたことに対して、特別な意見や考えがあるわけじゃないんだ。スケートの競技が好きなら見ればいいと思うし、気になっている人がチェックすればいいことだと思う。個人的には、コンテストでスケートボードを見るという行為自体に興味が持てないんだよ」

―― スケートボードはあなたにとってどんなものですか?
「スケートは、生涯を通して自由でいられることを与えたくれた存在だね」

Jason Dill

「美しい行いでありアート
競い合うものではない」

―― スケートを始めたきっかけを振り返ると?
「(スケートを取り巻く)すべてに惹かれたんだよ」
―― 東京で開催されたオリンピックのスケート競技は見ましたか?
「見ながら不思議な気持ちになったんだけど、見たよ。雄斗( 堀米雄斗)が優勝してくれたのが嬉しかったね。ただ、オリンピックに限った話じゃないんだけど、あらゆる形のコンテストや競争ごとは、自分の目には滑稽に映ってしまうから、あまり好きにはなれないんだ。ビリアードやピンポンのようなゲームは好きなんだけどね。美しい行い、アートや音楽は競い合うものではないと思うんだよね」

―― 少しだけ日本の話を。好きな日本映画と言えば?
「奥田瑛二監督作の『るにん』(2004 年 公開)かな。実を言うと、東京で何度か奥田監督には会っているんだよ。彼の娘のモモさん(安藤桃子)を介して。そのときに、すごく魅力的な人だと感じたのが記憶に残っている。また機会があれば会いたいね。モモも元気にしているかな? 懐かしいよ。あと、高橋玄監督の『ポチの告白』(2009 年 公開)も気に入っている」

―― では、日本の好きなショップは?
「have a good time。あと、ファミリーマート」

INFORMATION

EYESCREAM No.181

発売:2022年2月1日(火)

Street Skateboarding 2022
スケートカルチャーはどう変わったのか

Fucking Awesome
Jason Dill
Anthony Van Engelen
Na-Kel Smith
Louie Lopez
Kevin Bradley
William Strobeck
Sean Pablo
Beatrice Domond
Seven Strong
Troy Gipson
Kyota Umeki
Karim Abdul Callender
Jeremy Elkin
Eli Morgan Gesner
Jahmal Williams
Gino Iannucci

Sora Shirai
Kyonosuke Yamashita
Takara Sato
Rio Morishige
Daiki Hoshino
Kairi Netsuke
Retsu Saito
Joshua Nishimiya
knthw
KOIAI STUDIOS
UGLY WEAPON

Issei Kumatani
Rei Takazawa
Kotora Mitani
Shinya Masuda
Hayate Kamimura
Rinku Konishi
Whimsy Socks
GOOD TIMES

¥927(TAX IN)

取り扱い:全国の書店およびECサイトにて
こちら

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