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加藤雄太
「毎日、知らん人に話しかけたら?」先輩の一言をきっかけに、2014年より街行く人々の写真を撮り、話を聞き・書く生活を始める。2022年、独立。
HP:yuta-kato.com
Instagram:@_yuta_kato_
「毎日、知らん人に話しかけたら?」という先輩の一言をきっかけに、2014年より街行く人々の写真を撮り、話を聞き続けている写真家加藤雄太。暇さえあれば声をかけに出る彼がこれまでに撮りためてきた作品は数千以上に及ぶ。この度そんな彼の連載「新宿」が始動。第一回は彼の言葉と今まで撮りためてきた写真たちの一部をお届けする。その時その一瞬を収め続けてきた彼のレンズ越しにみる新宿という街のリアルやドラマをテキストと共に楽しんでもらいたい。
外に出る。
いつものカメラと、いつもの新宿。
そうそう、この時間の、この感じ。
四年前から、ここで生活を始め、この街で、いろんなひとと出会ってきた。
なぜ、そのとき、そのひととすれ違い、声をかけると止まってくれたのか。
なぜ、そのとき、そのひとに、声をかけようと思ったのか。
どの出会いも不思議がると不思議でしかなく、
ただ特別なこととして捉えなければ、僕が十年間続けてきた、日々の一端に過ぎない。
何を話したのか、覚えているひともいれば当然忘れたひともいる。
確実に言えることは、その日、その瞬間、同じときを共有したことで、
あなたは僕の前に、僕はあなたの前にいた。
それだけ。それだけのこと。
路上に立ち、行き交うひとを見る。
ひとりで歩いてるひと、カップル、家族、働いてるひと…
五秒。たった五秒キョロキョロするだけでも、いろんなひとが目に映る。
そのひとそれぞれに、きっと行く場所や帰る場所があり、
そしてひとりひとりに、与えられた命がある。
この時代を生きる、みんなという個人。
無数に行き交う人々の中で、声をかけ、立ち止まってくれたひと。そして会話したこと。
僕の写真に、そのときの、可能な限りのいっぱいが、詰め込まれてるといいなと願う。
その日、そのひとは、そこにいた。
そして自分自身も、過去となったそのときを、希望を持ち生きていた証拠に。
ここに、写真と言葉を記す。
一ヶ月に一回更新の、一年間(十二回)限定の連載。
この機会を与えていただいたEYESCREAM編集部の皆さん、ありがとうございます。
僕を知らない人も、何かのきっかけでこの連載に辿り着いた人も、ありがとうございます。
一年間、よろしくお願いいたします。
加藤雄太
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「毎日、知らん人に話しかけたら?」先輩の一言をきっかけに、2014年より街行く人々の写真を撮り、話を聞き・書く生活を始める。2022年、独立。
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Instagram:@_yuta_kato_