Diggin’ in the Culture – from New York – #2: Nothin’ Special

Photography—Koki Sato, Report—Mimi Tamaoki

Diggin’ in the Culture – from New York – #2: Nothin’ Special

Photography—Koki Sato, Report—Mimi Tamaoki

Diggin’ in the Culture – from New York –

Photography – Koki Sato, Report – Mimi Tamaoki

音楽、アート、ファッションと、新しいサブカルチャーが生まれるのは、いつもこの街、NY。そこではリアルタイムで何が起こっているのか。現地からレポートしていく連載”Diggin’ in the Culture”。写真はKoki Satoさん、レポーターはMimi Tamaokiさん。

掘れば掘るほどお宝がでてくるニューヨークからの連載第2回目は、NY在住4年の日本人の松岡諒氏がディレクションするブランド『Nothin’ Special』。ブランドのことを知ったきっかけは、いつも仕事を一緒にしているカメラマンのKokiから、

「友達が『Nothin’Special』というブランドをやっているんですよ」

と教えてもらい、それがおそらく去年だった。初めにこのブランド名『Nothin’Special』と聞いた時は、正直クスッと笑った。ブランド名を日本語で訳せば

『特に何も、別に。。。』

みたいな、面白い意味を持っている。どんなブランドなのか知りたく、初めてディレクターの松岡氏を紹介してもらったのは、去年の3月にブルーノートで開催していたPhony Pplというブルックリン在住のネオソウル・ヒップホップバンドのショーだった。松岡氏は、バンドメンバーと交流が深く、ブランド立ち上げ2016年から彼らをモデルとしても起用している。Phony Pplは、ブルックリン、ベッドスタイとクラウンハイツ出身の20代の高校時代や地元の友達が集まって構成されたバンド。各自が独自のスタイルを持ち、新世代のNYバンドムーブメントの先導者と言っても過言ではない。パワフルでアットホームなライブパフォーマンスは、心が和み、パワーをくれる。そんな彼らとタッグを組んで、去る4月にはブルックリン、ウィリアムズバーグのキンフォークで、Nothin’ Special2周年記念イベントを開催していたことは記憶に新しい。

下記、周年パーティの模様。

Photograph – Lisa Kato

そのイベント以来、久しぶりにソーホーで松岡氏とコーヒーをすることに。その時に、Phony Pplとの出会いについて聞いてみた。

「2014年9月にNYに引っ越してきて、当時住んでいた友達がLESにあるマーキュリーラウンジでPhony Pplというバンドがパフォーマンスするから行こうよ!と誘われて行ったのが初めての出会いでした。お客さんは10名ぐらいしかいなかったけど、めちゃくちゃかっこいいなと思って。友達を通してドラマーのマフューを紹介してもらって、それから彼らのライブに行ったり、オフィシャルのアルバム『Yesterday’s Tomorrow』のリリパにも行ったりしてたんです」

高校の時から洋服の仕事に関わりたいと思っていた松岡氏は、高校卒業後10年間大阪のFIVESTARで働いていたそう。

「社長は毎月NYに買い付けに来ていて、色々勉強させてもらいました。将来社長みたいにNYと日本を行き来する仕事がしたいと思っていましたし、高校の時は家にたまたまWindows 95のフォトショップとイラストレーターがあって、遊びでいじったりしたり、アイロンでプリント作ったり、いつか自分のブランドを持ちたいという願望もありました。とにかくNYのカルチャーと洋服が大好きだったんです。FIVESTARで働かせてもらった時は、自分のブランドというより、お店でどれだけできるかというチャレンジでした。お店6、7年目(2011年)に初めて念願のNYに遊びに来て、その時にNYに感化されて、価値観が全部変わりました。そして自分のブランド立ち上げの夢も叶えたい!と。それ以来、社長に余裕がある時にNYの買い付けに連れてってほしいとお願いし、翌年に買い付けでNYに!その時に住みたいという気持ちに溢れ、社長に相談したところ、色々サポートして頂き、2年間会社で働きながら貯金し、2014年に渡米することに」

ブランド名は『Nothin’ Special』という『別に』という意味がクールだなと思って名付けたそう。

「もともとストリートカルチャーは何もないところから生まれてきていて、ストリートで遊んでて、それがカルチャーとして発信していくのが面白いな、と思ったんです。僕のブランドのスローガンとして、『Built something out of nothing』を使っていて、まさにヒップホップ、スケボー、グラフィティのストリートカルチャーはそうやってできたんだと思います」

ブランドのデザインコンセプトも、スローガン通り、NYのちょっとしたモノから材料を選び、それをもじって、デザインにしたり。そして、必ずコレクションにクスッと笑えるモノがあるのもブランドの特徴だ。

「NYの人って面白いTシャツ着てたら、そのTシャツおもろいな、と言われたり。それって、僕の地元の大阪にもあるんです。ユーモアがあって、フレンドリーで。大阪人は返しがうまいんです。つっこみも面白いし。飲みに行って変なTシャツ着てると、それに対して隣の人が声かけてきて、話しが盛り上がったり。NYの人と笑いのツボが同じなのかも?そういうのがあるからTシャツは笑えるものを作りたいなと思ってるんです」

現在は東京のBEAUTY&YOUTHSTADIUM、大阪のFIVESTARNYOpening Ceremony、ブルックリンのCoat of Arms等を顧客に持ち、不定期にPOP UPも開催する。去年開催されたUSカルチャー誌Complexマガジンが主催するComplexConでは、パリのファッションカルチャーの歴史を作ってきたCOLETTE(2017年12月に閉店)とコラボ商品を発表している。そして、ブランド立ち上げ初期からモデルとしてサポートしてきてくれたPhony Pplも、今年の秋に新しいアルバムをリリース予定だ。夢は念じれば、行動になり、それが叶っていく。NYで頑張る同じ日本人として今後もブランドを応援していきたい!

下記、Nothin’ Specialのルックより。


Photograph – Koki Sato

Five Questions For You

松岡諒 @nothinspecialnyc

①NYを一言で表現すると?
「釣鐘」。小さく叩けば小さく響き、大きく叩けば大きく響く。

②NYのどこが好き?嫌い?
好き:日常で暮らしてて、そんなことある!?と笑ってしまうことが多かったり。自分の夢に向かって進んでいる人達から刺激をもらえて、なんかやろうという時に、その人達がいることで、早く物事が進んだりする。そして、意外なところでそういう人達と出会い、何かに繋がったり、一緒にクリエイトしたりできるところ。大阪の何倍も多い。好きなところあげるときりがない。汚いのもNYらしくていい。
嫌い:僕は移民なんで、移民としてのストレス。

③NYの好きな場所
ダンボのオフィスの屋上。横にマンハッタンブリッジ、奥にブルックリンブリッジが一望できる。

④朝起きて一番初めにやることは?(平日&休日)
平日&休日ともに、タバコ吸いながら、水飲むかレッドブルでシャキッとして、インスタチェック。いきなりインスタの世界で良くないけど。

⑤もし大統領だったら、何をする?
国境をなくしたい。世界一つになろうよ!という政策。アメリカという国家ではなく、世界一つになって、『地球』という国家にしたい!国境があることによって、領土の取り合いになり、戦争になるから。僕は平和主義なんで。例えば宇宙から宇宙人がせめてきたら、地球人が一つになって宇宙と戦うことになるみたいな。世界平和のためのNothin’Special政策w。

INFORMATION

Nothin’Special

https://www.nothinspecial.nyc/
@nothinspecialnyc