What’s Diaspora Skateboards?10年越しの答えと「SYMBIOSIS」

2020年、東京。Diaspora Skateboardsという名のスケートチームが、初となるフルレングスビデオ「SYMBIOSIS」の試写会を行った。初とは言えど結成10周年、会場となった渋谷WWW Xには彼らにしか集められないであろう豪華アーティストたちが一堂に会しライブを披露。そして、感動すらも覚えたビデオ上映。スケートクルーがスケートビデオを出す、それ以上の特別な想いが集まった一夜となった。その光景を振り返りながら、当日出演したアーティストやクルーと所縁のある来場者たちのコメントと共に、Diaspora Skateboardsが持つ魅力の一端をここに紹介する。

10年程前に地元長野でなんとく集まり滑っていたスケーターたちは、仲間を増やし今や東京を代表するスケートクルーの1つとなった。チームのロゴを作りアパレルも作った。デザインのセンスが良かっただけに、そのクルー名とロゴは彼らの目の届かない場所まで広がった。そして、いつしかその名前が一人歩きすることもあった。でも、肝心のフルレングスビデオは出せないまま。揉めることも増え、何度か諦めるのを考えたこともあったとクルーの中心人物である小林万里は振り返る。だからこそ、彼らがこの日へかけてきた想いは並大抵ではない。

「遊びじゃないんですよ! 遊びだけど!」これは本作のとあるシーンで、スケートするのを止めようとする警官にDiasporaのライダー小林俊太が放った言葉。側から見たら趣味で遊んでいるようにしか見えないかもしれない。でも、スケーターにとってスケートボードはただの遊びなんかじゃない。みんなの想いを代弁するかのような言葉に胸が熱くなる。

唐澤平太郎

有賀俊行

米田仁

小林俊太

Diasporaというチームが持つ個性を具現化するかの様に、上記の4人を中心としたライダーたちが次々と、至ってクールにトリックをメイクしていく映像。プッシュで踏み込むその足に熱い想いが篭っているように見えたのは、きっと自分だけじゃないはずだ。

そして、スケートボードに加えて、Diasporaを語る上で欠かせないキーワードといえば「音楽」。今作だけでなく、結成当初からビデオのBGMをオリジナル音源にこだわるのは、DiasporaのフィルマーでありヒップホップアーティストのMVなどでも活躍する小林万里の手腕。ここまでスケートと音楽が地続きなクルーも、そうそう見つからないだろう。今回の「SYMBIOSIS」の試写会では、MONJU × MASS-HOLE、Campanella、JJJ & KID FRESINO、Daichi Yamamoto、grooveman spot、RLP & submerse feat. BIM、tofubeatsなどヒップホップシーンを中心に今をときめくアーティストたちが肩を並べた。

出演アーティストを始めとした豪華な面子とのコラボレーションによるアルバムの制作が現在進行中というアナウンスも。これまたスケートクルーの枠を越境したDiasporaらしいアウトプットで、また僕らの興味を引いてみせる。

「Diasporaなら何かおもしろいことをしてくれるはず」そんな期待感が常に漂うクルーだからこそ、様々なシーンで活躍するクリエイターたちも彼らの周りに自然と集まるのだろう。最後に、そんな今回の上映会に出演したアーティストやクルーと所縁のある関係者たちからのコメントをここに掲載する。

「Diaspora Skateboardsとの思い出や、言いたいこと何でもどうぞ」


MONJU × MASS-HOLE
「地元が松本で一緒なので、こうやってデカくやれるのは素晴らしいことだなと思う。(MASS-HOLE)万里君、おめでとう!(MONJU)」


JJJ & KID FRESINO
「自分たちがまだMVなんかを撮ったことが無かった時に、初めてFla$hBackSのFla$hBackSという曲を撮ってくれたのがDiasporaの万里くん。今では腐れ縁みたいなものですね(JJJ)」


Tofubeats
「今回曲を提供して、初めてこうやってお互いの本業で一緒になれたのが嬉しいです。後、ハードなヒップホップの人脈じゃないのに今日は声かけてくれてすごい嬉しかったです」


Daichi Yamamoto
「出会う前から万里さんの撮っているMVを見て知っていました。去年ぐらいから仲良くなって、今では酔っ払った万里さんがエセ関西弁で攻撃してきます(笑)」


SPARTA
「出会った切っ掛けはハカセさん(小林俊太)でした。次のビデオはスケーターとして俺が出ます」


miu(モデル)
「普段お酒を飲んで一緒にふざけるような人たちの好奇心あるストイックさ、ギャップに惚れました」


久保勝也(Guru’s Cut & Stand)
「もう、おめでとう!の一言」


江田龍介(bal ディレクター)
「万里くんが可愛い(笑)。元々balがbalanceweardesignだった頃から服を買ってくれてたみたいで。ビデオも本当に良かったです。やっぱスケートビデオって良いですね」


浅井なつみ(モデル)
「ビデオおめでとうございます!これからも仲良くしてください、応援しています♡」

Congrats Diaspora Skateboards!!