For All Time Story With PUMA SUEDE
進化し続ける人の、変わらない2つのメソッド
#02 Takashi Kumagai

Photography-Takao Iwasawa、Text-Showgo Komatsu、Edit-Mizuki Kanno

For All Time Story With PUMA SUEDE
進化し続ける人の、変わらない2つのメソッド
#02 Takashi Kumagai

Photography-Takao Iwasawa、Text-Showgo Komatsu、Edit-Mizuki Kanno

1968年に発売されて以来、変わることのないクラシックなデザインが、ストリートを中心に支持され、新たなムーブを生み出してきたPUMA SUEDE。本企画では、その不変のスタイルにフォーカスし、時代を動かす4名のキーパーソンから、変わらない2つのメソッドを探る。
令和の時代に突入し、これまでの日常から“変わること”が求められているいま、“変わらないこと”の大切さを見つめ直す。

#02 Takashi Kumagai

90年代からスタイリストやカメラマンとして活動し、ファッションの移り変わりを肌で感じてきた熊谷隆志。これまで培ってきた知識と経験を生かし、ジャンルの垣根を超えたディレクションで絶えず注目を浴びている。2018年から手掛けているブランドWIND AND SEAは、昨年PUMAと初のコラボレーションを果たしたが、PUMA SUEDについては、どのように感じているのだろうか。そして、現在に至るまで変わらないことを問う。

若い世代にとっては、
クラシックのほうが新しい

—まず、最近ハマっていることがあれば教えていただきたいです。

熊谷:スキーもサーフィンもやりますけど、最近はゴルフばかりやっています。始めてからまだ6ヶ月。なんでも急に始めてハマるんですよね。

—ウェアやギアはどのように選んでいますか?

熊谷:例えばゴルフウェアなら、メディアをやっている知り合いがいるから、いろいろ聞いて勉強しています。あとは蓄積された知識があるので、それも頼りに探しています。つい最近、SSENSE(カナダのECサイト)を知りまして。見てみたら、いいものがあったからポチッと。そういう知らないことがまだまだたくさんあるから、毎日が発見です。

—コロナ禍で考え方が変わったことはありますか?

熊谷:去年から外出できない状況が続いて、オンラインやSNSがこれまで以上に加速しましたよね。でも、一昨年くらいから、WIND AND SEAはオンラインの強化も視野に入れて動いていましたので、コロナ禍になって何かが変わったと感じないくらいです。WIND AND SEAを始めていなかったら、ネットの速度に追いついていなかったかもしれませんね。

—これまで以上にオンラインでの買い物が増えましたね。

熊谷:WIND AND SEAの実店舗は、中目黒と大阪にありますが、それはオンラインで買えなかった人のためでもあるし、直接アイテムに触ってもらいたいから。実際に触らないと、テクスチャーとか分からない部分もあるじゃないですか。

—確かにおっしゃる通りです。

熊谷:例えば、ハイテク素材の手触りとか着心地は、若い世代なら見れば分かるんじゃないかなと思います。逆にクラシックなアイテムほど、触らないと分からないかもしれません。だから、若い世代にとっては、クラシックのほうが新しいと感じていると思うんですよ。世間的にはオールドスクールと呼ばれていますけど、新しいものなのかなと思います。

—熊谷さんはクラシックをどのようにお考えですか?

熊谷:ひと言で表すなら、リインカネーション(転生)。僕らが感じているオールドスクールは、若い世代からすれば、新鮮に感じると思うんですよ。だから僕は深いことを考えず、当時着ていたものや履いていたものを着用しているだけです。それがブレないことだと思います。

軸は変わらないが、
時代に合わせて変化する

—昨年、WIND AND SEAとPUMAがコラボレーションしましたね。

熊谷:実現して嬉しかったです。最初はミリタリーを提案していたけど、フォームストリップをベロクロテープで取り替えられるのがおもしろかったので、あれで良かったなと思います。ロサンゼルスで撮影したヴィジュアルもカッコよかった。ノスタルジックでありつつ、新しいPUMAを感じました。

—PUMAに対して、どのような印象を抱いていますか?

熊谷:僕、テニスやっていたんですよ。ボリス・ベッカーのプレイスタイルが好きで、彼と同じラケットを使っていたんですけど、それがPUMAのものでした。それ以前の、CLYDEの人気も覚えています。あとは、ミュンヘンオリンピックで、おもしろいカラーリングのアイテムを出していましたよね。オリンピックカラーの色合いが好きでした。

—当時のヨーロッパは、特徴的なカラーのアイテムが多かったイメージです。

熊谷:黄土色と緑の組み合わせとか、かっこよかったです。日本人やアメリカ人は組み合わせないようなカラーリングが、PUMA SUEDEに合うと思います。

—では、PUMA SUEDEはいかがでしょうか?

熊谷:何足目か分からないくらい、ずっと履いています。でも、30代で履かなくなった時期もあって、革靴やブーツばかり履いていたんですよね。45歳くらいになって、また履くようになりました。年齢的にも似合うと思いまして。

—PUMA SUEDEは、1968年の誕生以来、ほぼデザインが変わっていませんが、時代やニーズに応じて少しずつ変化も遂げています。熊谷さんにとって、昔から“変わらない”ことを教えてください。

熊谷:ベーシック。根本的な部分は変わっていません。基本は変わらないけど、時代に合わせて変わっています。僕は若い人たちとたくさん会うし、一緒に働いているのも20代が多くて、常に刺激を受けています。

—芯は変わらず、柔軟に変わっていくということですね。

熊谷:相手の意見を否定することなく、受け入れていくことが大事です。話してみると、若い子は真面目ですよ。僕なんかより、しっかりしている。

—最後に、今年はどのように動いていく予定ですか?

熊谷:コロナ禍によって世界中がウズウズしていると思うので、落ち着いたら世の中がガラッと変わると思っています。だから今は、目先のことをこなしつつ、それに備えています。年内はこのペースでいきたいですね。

PUMA SUEDE VTG
COLOUR_Puma Black-Puma White

熊谷隆志

1970年生まれ。渡仏後、1994年スタイリストとして活動開始。1998年よりカメラマンとしても活動を開始する。広告・雑誌等で活動する傍ら、様々なファッションブランドのブランディング、SHOP内装や植栽のディレクションなど幅広い分野で活動している。2018年よりブランド、WIND AND SEAをスタート。2020秋冬シーズンより、PUMA x WIND AND SEAコレクションがローンチした。
HP:http://www.takashikumagai.com/
Instagram:@takashikumagai_official

PUMA HPでは、熊谷隆志とPUMA SUEDEとのサイドストーリーを展開中だ。ぜひ、こちらよりチェックを。

For All Time Story With PUMA SUEDE archives!
#01 Yohei Uchino

INFORMATION

PUMA SUEDE

https://jp.puma.com

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