popcorn-talkie
by shun komiyama
[movie quotes] #20 パリ、テキサス -1984-
starring 塩塚モエカ
いったいどこまでが「独り」で、どこからが「二人」なのだろうか。明確な境界線がありゃいいのに、そのラインはいつも曖昧すぎて僕たちを鈍らせる。
更に、時に国境よりも固く閉ざされているかと思えば、時に縄跳びを飛び越えるくらい簡単だからいっそうややこしい。
こうなると終いにはもう、自分で線を引くしかないんだ。世界と自分、社会と自分、そして、あなたと自分との間に。
山ほど沢山の線を描いていく中には、時に、大切だからこそ距離をあけて閉ざすものもある。消せない線を見て毎夜思う、この距離は二人と呼べるのだろうかって。
【popcorn-talkie by shun komiyama】