Hender Schemeがレザーシューズ成型プロダクト“foot cast”リリース

Hender Schemeが自分の足からレザーシューズを成型できるセルフモデリングプロダクト・foot castをリリースした。

テクノロジーを用いた“ジャストフィット”の提案に対し、Hender Schemeなりのアプローチを形にした“foot cast”。手に取った人が完成までのプロセスに参加することで、人それぞれのプロダクトをつくりだす“foot cast”は、“人から人へモノは渡っていき、製品になって、それを人が使ってその人なりの完成品になっていく”というブランドのアイデンティティを、新たなアプローチで表現するものとなった。

足形をモデリングする手法として、レザーの可塑性を活用し立体物を成型する”ウェットフォーム技法”をヒントにした本プロダクト。「シューズを水で濡らす→足を入れて成型→乾かす」というプロセスを踏むことで、足の形に寄り添うレザーシューズをモデリングする。デザインの過程では、足を入れ成型する上で人それぞれ異なる足の形をしっかりモデリングできるよう、本プロダクトならではの特別な設計も。また、アッパーには一枚仕立てで使える張り感と、きめ細やかでしなやかさのあるキップレザーを、ソールには、足あたり、返り、沈みを考慮したイタリアンベンズをセレクト。これらのレザーは全てモデリングに適した素材であるベジタブルタンニン鞣しによるものを採用している。

ファーストシーズンは6ホールとスリッポンタイプの２型をリリース。6ホールはホールカットシューズをベースに、羽根とタンを縫合するステッチがポイント。シンプルなパンプスの形状のスリッポンタイプは、モデリングを想定し、履き口のサイズやシルエットを調整している。また、モデリングキットとして使用できるオリジナルのシューズボックスには、シューズを濡らす際に用いるPVCバッグ、完成したシューズを保湿するためのデリケートクリーム、イラスト付きの説明書が同梱され、詳しい手順を記した動画にアクセスできるQRコードも記載されている。

“foot cast”はHender Scheme直営店のスキマ 各店舗、Hender Scheme取扱店舗にて発売中。この履き心地を体感していただきたい。