Photo Report:中村佳穂
「うたのげんざいち 2021 in 京都 ロームシアター」

photography_Yoshikazu Inoue Text&Edit_Maho Takahashi

Photo Report:中村佳穂
「うたのげんざいち 2021 in 京都 ロームシアター」

photography_Yoshikazu Inoue Text&Edit_Maho Takahashi

2021年、紛れもなくその存在を世間に知らしめた中村佳穂。今年7月に公開された細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』では、主人公役と劇中歌を担当したことも記憶に新しいが、先日発表された「第72回NHK紅白歌合戦」への出演はさらなる話題を呼ぶことだろう。
去る12月7日に開催された「うたのげんざいち 2021 in 京都ロームシアター」は彼女のホームタウンである京都で行われたこともあり、自身にとって激動の一年を締めくくるに相応しいライブとなった。ここでは、第二形態を遂げた彼女の“げんざいち”をフォトレポートで記録する。

エスニックなドレスに身を包んだ中村が舞台に現れる。中央に佇むピアノにゆっくりと腰を下ろし素足になると、中村のライブでは醍醐味とも言えるアドリブからスタート。年の瀬、京都で歌える喜びを語るように歌い、観客を引き込む。冒頭は、多くの人が中村を知るきっかけとなった2ndアルバム『AINOU』(2018)から立て続けにプレイ。一曲目は同作のリードナンバー「きっとね!」をチョイス。

改めて挨拶を挟み、前方のエレクトリックピアノに着くと『感無量だよ』と笑顔でハートマークを客席に贈り、即興のパフォーマンスから繋ぎ目を感じさせぬまま「アイアム主人公」へ。力強くも軽快なボーカルから一転、「SHE’S GONE」では繊細で伸びやかな歌声を披露。リズミカルに踊る姿も見せた「GUM」を終え、サポートメンバーがステージを後にすると、再び伴奏に合わせた即興で、20歳の頃を振り返る。

再びバンドメンバーが戻り、鈴を鳴らすコーラス隊Colloidが中村を囲むように舞台へ。儀式のような雰囲気から、次第に幸福感溢れる祭典のようなムードに。ピッコロを吹く中村の姿も印象的だった。

『第二形態、メガネがないよ。みんなよろしくね!』とおどけた次の瞬間には、次曲「LINDY」へ。ギターリフからハッとさせられるグルーヴに自然と身体が揺れる。中盤のスティーヴ エトウによるフレームドラムのパフォーマンスからの流れは、パワフルでありながらどこか神秘的であった。

バンドメンバーを紹介挟み、『常軌を逸していく新曲をやります』と未発表曲を初披露。続く「アイミル」で大きな一体感を生んだかと思えば、優しい歌声と君島のギターが切なくメロウな空気へと誘う。余韻が漂う中、ラストは来年リリース予定のアルバムより、自身にも皆にとっても道しるべになるようにと想いを込めた新曲で締めくくった。

アンコールでは、スティーヴ エトウとの出会いを振り返りながら、当時オーディションでも披露したという「⼝うつしロマンス」を熱唱。全体のクラップに合わせた即興のアカペラからシームレスに「そのいのち」へ繋ぐと、幸福感に包まれ終演となった。立ち上がり拍手を送るオーディエンスの前に、演者達が一列に並び深く礼。和やかな空気で幕を閉じた。

なお本公演は12月31日(金)までアーカイブ視聴が可能となっている。残す大舞台となった紅白歌合戦はもちろん、来年の活躍にも期待が高まるばかりだ。

[セットリスト]
1 アドリブ
2 きっとね!
3 アイアム主人公
4 SHE’S GONE
5 GUM
6 悪口
7 my blue (ゲスト:村島洋一)
8 Intro
9 新曲
10 LINDY
11 新曲
12 アイミル
13 新曲
14 新曲

ENCORE①
15 口うつしロマンス
16 そのいのち

[出演メンバー]
中村佳穂(Vo,Pf)
西田修大(Gt,Syn)
越智俊介(Ba)
林田順平(Vc)
伊吹文裕(Drums)

ゲスト
君島大空(Gtr,Fl)
スティーヴ エトウ(Per)
Colloid(Cho,Vn)

INFORMATION

中村佳穂
「うたのげんざいち 2021 in 京都 ロームシアター」

開催:2021年12月7日(火)
視聴チケット
購入期間:〜2021年12月31日(金)21:00

チケット代:
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