去る1月15日(土)に開催されたBREIMENのワンマン「ANTAGATADOKOSA」が、私的2022年一発目のLIQUIDROOMでのライブ参戦となった。“常軌を逸した演奏と爆発的な個性で新しい時代を切り開く5人組ミクスチャーファンクバンド”と称される彼らの生ステージを観るのは、今回が初の機会だったが、予習はばっちり。その楽曲の幅の広さと鮮やかな世界観、何層にも重なる音圧は、音源やライブ映像からでも存分に堪能していたので、生ライブともなれば、言わずもがな圧巻でした。幸先の良い一年のスタートとなったこの宴の模様を、写真とともに振り返る。
18:00の開演を前に、時折、いけだゆうた(key)による会場アナウンスが流れ、笑みが溢れる満員御礼の場内。早くも和やかなムードの中、青い光に包まれたメンバーがステージに登場。徐々に大きくなる手拍子に応えるように、今宵のライブタイトルでもある「あんたがたどこさ」を披露する。一曲目から激しく楽器をかき鳴らす5人のエンジンは全開、高木祥太(Vo,Ba)の「あけおめ」と共に、そのまま彼らの代表曲「IWBYL」、「棒人間」へと続く。
高木祥太(Vo,Ba)
サトウカツシロ(Gt)
ジョージ林(Sax,Fl)
So Kanno(Dr)
いけだゆうた(Key)
“燃えたぎる街は夕焼け”の如く、ステージはあか〜い光に包まれ、「utage」を披露…..のはずが、5人のタイミングが合わずにテイク3。そんなハプニングを“ほっこり”に変える5人それぞれのキャラクター性も、BREIMENには欠かせないエッセンス。最終的には、しっかり音のアンサンブルで会場を心地良い音の波で包み、新曲「CATWALK」へと繋いだ。(あの「猫ふんじゃった」のフレーズを引用したセンスが秀逸!)
ちなみにBREIMENの“I”をセンターに構えた今回のステージは、“謹賀新年”を意識したデザインとのこと。各楽曲の雰囲気に合わせて色が変わり、メンバーを照らす“I”が、次の楽曲への道標的な役割を担っていた。この“I”には、「ずっと“愛”を探しているバンド」(by 高木)という意味合いもあるとかないとか。
続いて、ピンクに染まった“I”と共に「PINK」、「脱げパンツ」、「色眼鏡」が投下される。メンバー全員がさまざまなアーティストのサポートアクトを務める彼らの圧巻のセッションに、オーディエンス諸共会場は揺れ、割れんばかりの拍手に包まれる。
「とにかくバンド活動を続けてきてよかった」と話す高木。2015年に結成した彼らは、今年で活動7年目。自分は大人になってから、7年も同じことをやり続けたことってあっただろうか….ふと、そんなことを考えていたら、MCは、今日初めてBREIMENのライブを観にきてている高木の父の話から、なぜか父に向けてラブソングを歌うという流れになっていた。ベースを置いた高木が座って歌う「Lie on the night」にオーディエンス一同(恐らく高木の父も)聞き惚れる。「noise」、「You were my muse」と、しっとりとしたバラードが続き、「知っているかな?」と彼らが新体制として活動し始めた頃の楽曲「Hip me」へと続いた。
「また会いましょう。石橋を叩いて壊すBREIMENでした」。高木のそのセリフに合わせて、サトウのギターがうねりをあげ….ずにテイク2。最後までオーディエンスと共にひと笑いを楽しみ、「Play time isn’t over」で全18曲を演奏しきり完走。今宵の宴は幕を閉じた。
この日の1曲目に披露された「あんたがたどこさ」が、なんと! 1月26日(水)にリリースされるとのこと。BREIMEN節の効いた遊び心満載の楽曲で、一度聴いたら最後、脳内を無限ループする中毒性の高い楽曲だ。リリースをお楽しみに。
Photography_ Renzo Masuda
INFORMATION
BREIMEN「ANTAGATADOKOSA」
@LIQUIDROOM
2020.1.15(sad)
M1 あんたがたどこさ
M2 IWBYL
M3 棒人間
M4 満員電ス(kirk franklin ver.)
M5 ODORANAI
M6 utage
M7 CATWALK
M8 ナイトクルージング
M9 PINK
M10 脱げぱんつ
M11 色眼鏡
M12 A・T・M
M13 Lie on the night
M14 noise
M15 You were my muse
M16 Hip me
M17 赤裸々
M18 Play time isn’t over
「あんたがたどこさ」
2022.1.26(wed)Release
https://brei.men/