[Photo Report]Age Factory “Pure Blue” Release TOUR @Zepp Divercity TOKYO

Age Factoryが新作『Pure Blue』を引っさげ全国6箇所を回ったワンマンツアーのファイナルが、去る3月10日(木)にZepp Divercity TOKYOで開催された。トラックサウンドが主流になりつつある今、バンドであることの意味を見つめ直したという本作。彼らにとってライブはその真骨頂であり、鋭く感情に訴えかけるAge Factoryが鳴らす音楽に対して、ディスタンスを取り、発声が叶わないながらも、オーディエンスは喰らいつくようにリアクションした。この日を待ち望んだ両者が、気迫をぶつけ合った一夜をプレイバックする。

アルバムのリードを飾る「OVER」からスタート。イントロのリフが流れた瞬間にスイッチを入れるオーディエンスと、それに応えるように轟音を掻き鳴らすAge Factory。続けて同作から「SKY」、「Sleep under star」、「My own world」、そして畳み掛けるように過去作から「Moony」を披露すると、目まぐるしく情景が変わって見えるような圧倒的な世界観に、観客は精一杯五感を研ぎ澄ます。

JUBEEをフィーチャリングに迎えた「AXL feat.JUBEE」は、ツアーでセッションを重ねるごとに凶暴さが増して今日が一番良いと話したとおり、観客を置き去りにするスピードで爆発してみせた。

中盤では、大切な曲と語った「Everynight」や「Dance all night my friend」のほか、映画『今はちょっと、ついてないだけ』の主題歌として描き下ろされ、4月6日(水)に配信リリースされる新曲「First day song」を、まばゆい光に包まれる中、初披露。当たり前が当たり前じゃなくなって気づいた、と正直な気持ちを吐露しながら、だからこそ新しい一日を大切に生きたいと曲に込めた想いを語った。

終盤、ライブのアンセムとして欠かせない「TONBO」、「1994」などを噛み付くようにパフォーマンス。新作からは「Feel like shit day」、「Blink」、「Pure Blue」などの情感溢れる楽曲でオーディエンスの心を揺さぶる。

アンコールでは、1stアルバムから「Tours」と「GOLD」のタイトな2曲を披露。声に出さなくても、聞こえてる、見えてる、そのためにここにいるんだ、と全身で応え共闘したオーディエンスに感謝を伝え、計22曲のフルパフォーマンスを爽快に締め括った。再三、まだ旅の途中と語ったように、Age Factoryはロックバンドとしての矜持をもってネクストステージへと駆け上がる。

INFORMATION

Age Factory

Official HP
https://agefactory.biz/

「First day song」
配信:2022年4月6日(水)
https://agefactory.lnk.to/top

『今はちょっと、ついてないだけ』
公開:4月8日(金)新宿ピカデリー他全国順次ロードショー
監督/脚本:柴山健次『流れ星が消えないうちに』(15)、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』(18)
原作:伊吹有喜「今はちょっと、ついてないだけ」(光文社文庫 刊)
出演:玉山鉄二、音尾琢真、深川麻衣、団長安田(安田大サーカス)/高橋和也 他
配給:ギャガ
©2022映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会