MUSIC 2023.12.15

Photo Report:BEAMSとアーティストが作るカルチャーと音楽の祭典。
「BE FES!!」福岡公演が待望の開催へ

Photography_SUGULU、Takaaki Yokoi(CCS records.、NONCHELEEE&徳利)、Text_Mizuki Kanno
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

BEAMSがプロデュースする音楽フェスティバル「BE FES!!」。昨年、大阪 / 名古屋 / 札幌 / 東京の4都市で開催され、各地域ごとに異なる出演アーティストたちが、白熱のライブパフォーマンスを繰り広げた。そんな中、コロナの影響であえなく延期になってしまった福岡公演が去る12月3日(日)に開催され、出演アーティストとBEAMSスタッフの熱き絆が最高のステージを作り上げた。

Chilli Beans.
OKAMOTO’S
Daichi Yamamoto
STUTS

昨年よりBE FES!!の動きを追いかけてきたEYESCREAMも本イベントに参戦。その模様をダイジェストでお届けする。

気持ちの良い冬晴れの青空が広がったこの日、個性豊かなユースが福岡のカルチャースポット・福岡市大名に位置するUNITEDLABに集った。12:00のオープンと同時に、地元を代表するパーティーコレクティブlitによるDJがスタート。

DJブースがある2Fフロアには、福岡の飲食店のフードが楽しめるBE FES!! KITCHENをはじめ、オリジナルフォトが撮れるBE FES!! FILM、出演アーティストやインフルエンサーによるフリーマーケットBE FES!! & FRIENDS FLEA MARKET、アーティストNONCHELEEEによる似顔絵イベントなど、盛りだくさんのコンテンツが展開され、終始オーディエンスで賑わっていた。

福岡といえばyonawoの地元。ボーカルの荒谷翔大が会場に駆けつけ、ソロライブを披露。オーディエンスは心地よいチルサウンドに体を預ける。

この日2Fステージには、litや荒谷翔大の他にも、CCS records.、NONCHELEEE&徳利も出演し、終始会場を揺らした。

CCS records.
NONCHELEEE & 徳利

時刻は16:30。多くの音楽ヘッズが1Fのメインステージでキュートな3人組の登場を待ち侘びる中、“Chilli Beans.”のネオンが煌めくステージにMoto、Maika、Lilyが登場。会場からは大きな拍手が送られた。なんとChilli Beans.の次に出番を控えるOKAMOTO’Sから、オカモトレイジがサポートドラマーとして参戦するサプライズも。

まずは今宵の一曲目に相応しい疾走感のあるライブ定番曲「aaa」を披露。ノリの良いサウンドとオカモトレイジの力強いドラムが会場を揺らし、時折目配せを交わしながら、微笑み合う3人が“いつものChilli Beans.のライブ”の空気感を作り出す。続く「rose feat. Vaundy」ではギターを置いたMotoが縦横無尽にステージを走り、オーディエンスとの距離をさらに縮めていく。

「See C Love」「HAPPY END」「lemonade」「シェキララ」などChilli Beans.を代表する全11曲を披露。オカモトレイジに「ライブ中なのに3人ともめっちゃ笑うじゃん」と突っ込まれると、会場から「それがチリビの平常運行」との回答が。この日福岡に集ったオーディエンスの心もしっかりつかみ、終始笑顔が溢れたステージを後に。

続いて登場したのはOKAMOTO’S。圧巻のテクニックと存在感でのっけからオーディエンスは彼らの虜に。OKAMOTO’S ならではの楽曲「90’S TOKYO BOYS」を披露し、オカモトコウキのギターソロが会場を煽る。

MCではハマ・オカモト「BE FES!!福岡公演はこれまでに2回開催が延期となりました(どちらもコロナの影響によるもの)。普通ならそこで辞めちゃうけど、最後まで諦めなかったBEAMSはすごい。その熱意に応えたくて、我々も何回中止になっても出ようと思った」とBE FES!!への想いを伝えた。

青い光に包まれた会場に、ノリの良いビートとオカモトショウの甘い歌声が響いた「Dance To Moonlight」や、会場を熱狂の渦に包んだ「SEXY BODY」「BROTHER」を披露。「最後に俺たちから美しい日についての歌をみなさんに送ります」とのオカモトショウの言葉通り「Beautiful Days」を披露し、この日のステージをオーディエンスの記憶に刻んだ。

3番手には、HIP HOPシーンからDaichi Yamamotoが登場。ジャンルの垣根を超えたアーティストの共演もBE FES!!ならでは。「MYPPL」「EVERYDAY PEOPLE」など、バンドサウンドとはまた異なる先鋭的なビートとDaichi Yamamotoならではの鮮やかなラップに、オーディエンスも手を大きく振り、身体中でリズムを感じる。

「今日で年内ソロでのラストライブなんですが、福岡でできて嬉しいです。まだまだいけますか?」と会場を煽ると、「Let It Be」、「One Way」など勢いのあるヒットソングを立て続けに披露。会場が大きく揺れる。

終始、圧巻のラップテクニックでオーディエンスを魅了したDaichi Yamamoto。会場からは大きな拍手と共に「ありがとう」と感謝の言葉が送られた。

BE FES!!のラストを飾るのはSTUTS。まずは彼の代名詞でもあるフィンガードラムで会場を魅了する。続けてライブで人気の「Renaissance Beat」では自らマイクを握り、ステージ前方でオーディエンスを煽る。

Daichi Yamamotoと同じく今日が年内ソロでのラストライブとなったSTUTS。「福岡が好きなので、ライブ納めが福岡で嬉しい」と話し、代表曲「Summer Situation」を披露。満員の会場は大きく手を振り、STUTSがMPCで奏でるビートに体を預ける。

「Expressions feat. Daichi Yamamoto」では盟友Daichi Yamamotoもステージに登場。割れんばかりの歓声が上がる中、「Mirrors feat. Daichi Yamamoto」、「Cage Birds feat. Daichi Yamamoto」の3曲を立て続けに披露。楽曲の勢いとは裏腹に、ゆるりとした二人のやり取りが会場を和ませる。

ラストの「Seasons Pass」の鮮やかなチルサウンドで会場は心地良い余韻に浸りつつ、すかざすアンコールの大合唱が巻き起こる。間髪入れずにステージに登場したSTUTSは、Daichi Yamamotoとの人気曲「Presence IV」を披露。大盛況の中、今宵の幕は閉じた。

次回BE FES!!は、2024年2月16日(金)に渋谷WWW & WWW Xの2会場にて開催が決定!ラインナップは? どんなコンテンツが展開されるの? 詳細は随時、BEAMS公式サイトでアナウンスされるとのこと。常に新しいカルチャーを発信し続けるBEAMSが作るこの音楽の祭典に、引き続き注目していきたい。

メインステージの司会進行を務めるBEAMSスタッフの息のあった掛け合いが、会場を沸かす。

この日会場に集った全員に、BEAMSからお土産が手渡された。

INFORMATION

『BE FES!!』
ーBEAMS MUSIC FESTIVAL 2024ー

2024.02.16(FRI)at TOKYO SHIBUYA WWW / WWW X

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