MUSIC 2025.01.27

Column: Awichや千葉雄喜をはじめJ-HIPOHOPの世界的な盛り上がりにグラミーが注目!

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

2024年のヒップホップシーンを振り返ると、ついに活動の範囲を海外へ大きく進めたラッパーが出てきた。
その件をグラミーのWEBがピックアップしている。日本のヒップホップにアメリカも注目しているのだということを本記事で紹介したい。

国内におけるヒップホップの盛り上がりは言わずもがな。もはやストリートや一部のリスナー、ユースだけのものではなく、ポップスとして昇華され、子供が道端で口ずさんでいたりと年齢問わず生活の中で流れる音楽となった。そんな日本のヒップホップだが、いよいよこの島国から飛び出て世界で活動するラッパーが続々と登場してきた。そう、その活躍は皆々様ご存知の通り。
その動向について、グラミーがピックアップしている内容からいくつかのトピックをピックアップ。

2024年、日本のラップはいかにして世界へ飛び出したのか。Awich、千葉雄喜が台頭した背景について

というテーマを掲げたグラミーのコンテンツでは次のようなことに注目している。(グラミー記事からの一部抜粋、意訳)

日本のヒップホップの躍進について

・グラミー賞受賞ラッパー、Megan Thee Stallionがアルバム『MEGAN』にて千葉雄喜とコラボレーションした楽曲「Mamushi」を収録。MTVアワードを受賞し、ビルボードトップ100チャートで36位、ビルボード全米リズミックチャートで1位を獲得。

・ダンサーのMONAが「Mamushi」に合わせたダンスによりTikTok上でバイラルヒットを生み出した。

@mona712_official 流れる星達どこに向かう💫🪐🪄💖 @Megan Thee Stallion #yukichiba ♬ Mamushi (feat. Yuki Chiba) – Megan Thee Stallion


Awichが香港からNYまで世界中で公演を行い、88rising Futuresの一部として『Coachella 2024』に出演し、JP THE WAVYNENEMaRIと共演した。
・Awichが2024年12月初旬の公演で Wu-Tang ClanのRZAがプロデュースした新曲「Butcher Shop」を初披露。

日本のヒップホップの変革について

LEXなどの次世代を牽引するラッパーは妹のLANAとも共演することが多いが自身の内面に向き合ったラップをしている。これは過去になかったことで日本のヒップホップが変革を遂げている。

Will Smithがリミックスした千葉雄喜「チーム友達」は冒頭からタイトル連呼されるが、キャッチーで印象的なコーラスが特徴的。
・シングルマザーのラッパー、Charluは『ラップスタア 2024』でファイナリストとして印象に残るパフォーマンスを披露。子供たちに向けてリリックを書き、それを地元のクルーに紹介した。そういった母としてのラップが特に「My Verse」の中で歌われている。

・NENEの「HEAVY」でフィーチャリングされているZ世代のDADAは自身のバースで母の名前を呼ぶなど、家庭の状況を率直に歌っている。

日本の歴史と伝統が影響をあたえるものについて

Watsonは地元・徳島についてラップすることが多いが、楽曲「阿波弁」でも徳島の方言でラップしている。Koshyによるトラックにも三味線のような日本の伝統楽器がフィーチャーされている。

・Awichは自身のルーツである沖縄を誇りとして、沖縄とリンクした表現を貫いてきた。※記事にはAwich自身のコメント(インタビューからの抜粋)もあり。

2025年の日本語ラップについて展望

・2025年は日本のラップが飛躍する1年になりそう。注目の新人もいれば、実力派の動きも活発。日本のラッパーたちは彼らなりのやり方で世界に上がってきそう。

さてさて、このグラミーの記事では海外から客観的に捉えた日本のヒップホップシーンについての考察が述べられている。普段、日本で生活していると当たり前のように感じてしまうことも、外から見たらそういう見方ができるのだな、と改めて日本のラッパーたちのカッコよさに気づかされる。
何よりグラミーのような権威あるメディアが日本のヒップホップに注目しているなんて、ちょっと嬉しくならないか?
同メディアが締め括っているように、2025年はJ-HIPHOPが世界へ羽ばたく1年となりそうだ。
今すぐグラミーの記事を読んでいただきたい。

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