bedのUKツアーに迫ったエクスクルーシブなフォトストーリー。東京でもロンドンでも、熱狂の夜はつづく

Photography&Text_Daikichi Kawazumi, Edit_Takuya Nakatani

bedのUKツアーに迫ったエクスクルーシブなフォトストーリー。東京でもロンドンでも、熱狂の夜はつづく

Photography&Text_Daikichi Kawazumi, Edit_Takuya Nakatani

ポスト・パンデミックにおける東京のナイトシーンで、ライブハウス〜クラブを横断、混在、貫通させるパーティーや音楽は一種のムーブメントとなっているが、bedはその象徴とも言えるバンドのひとつだろう。強烈なライブパフォーマンスが現場を中心に話題となり、UKの『So Young』をはじめとする海外メディアにも取り上げられるなど勢いは増す一方。という絶好なタイミングで、bedとしては初となるUKツアーが去る5月、前述の『So Young』や現地プロモーターらのサポートのもと行われた。

ロンドン、シェフィールド、マンチェスターにおいて11日間7公演(の予定がライブの反響もあり結果8公演)にわたって敢行されたこのツアーの模様を、EYESCREAMでは、フォトグラファー/映像ディレクターの河澄大吉の視線と言葉で追ったフォトストーリーとしてお届けする。河澄は東京ベースのコレクティブ、LOSSの一員としてもbedのビジュアル表現に関わるなど、冒頭に挙げた新たなムーブメントを担うひとりでもある。

初夏のロンドンは、いつまでも明るかった。
僕らはよく歩いて、よく話した。
気づけば夜になっていた、そんな日がたくさんあった。


渋谷・オルガン坂の近くの中華屋。
UKツアーの話を聞いたとき、驚きはなかった。
それはbedにとって目標ではなく、自然な流れの一部だから。


小さな部屋に、ぎゅうぎゅうに詰めて眠った。
たぶん、これ以上は落ちないなって、笑った。


ライブ毎に増していくオーディエンスの期待感。
そのなかで僕の気持ちはどこか宙に浮いたまま、bedを見ていた。


どこにいても変わらない、彼らはbedだった。
森を見落としていたのは、僕だった。

ここがロンドンだったというだけのこと。
そのことに、少し遅れて気がついた。

INFORMATION

bed presents 『insomnia』

日時:2025年6月19日(木) OPEN 18:00 / START 19:00
会場:代官山UNIT
料金:前売 3,500円 / 当日 4,000円(ともに別途1ドリンク代必要)
チケット:https://bed.zaiko.io/buy/1yCj:FWv:ffc2b
出演:bed / ACE COOL / No Buses