おいしいご飯をほおばる。深呼吸して緑の匂いを全身に取り込む。明るい時間からビール飲んで陽気になる。芝生で寝転がって時間が過ぎていくのをゆーっくり眺める。そこに鳴り響く音楽が最高なのはもちろんとして、まず思い出すのは、気ままに遊べる自由さと一人ひとりの満面の笑みだ。9月16日〜17日に群馬・水上高原で開催された“ニューアコ”こと「New Acoustic Camp 2017」には、フェス飽和の時代にあって、独自のポジションとユルさ、本来的な楽しさに満ちた時間が広がっていた。
例えば、EGO-WRAPPIN’の中納良恵の「もう、なにやってもいいから。暴力以外、なにやってもいい」というMCにも込められていた、昂揚感と安心感。キャンプサイトを抜けてさらに坂を上っていくとあるnimbusステージの、リラックスした空気と表情。なんといってもハイライトは、ニューアコ名物のフォークダンスだ。「世界で一番過酷なフォークダンス」とは主催者であるTOSHI-LOWの言葉だが、こればかりは特に、ニューアコに参加しなきゃわかんない。そんなウォール・オブ・デスができるフォークダンスまで、素晴らしき一日を振り返ってみよう。
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