Okada Takuroとサウンドアーティストduennが創造した2020年代の気配。『都市計画（Urban Planning）』がデジタルリリース

Okada Takuro（岡田拓郎）と、サウンドアーティスト、duennがデジタル限定アルバム『都市計画（Urban Planning）』を本日リリースした。ブライアン・イーノはかつてアンビエント・ミュージックというものを“As ignorable as it is interesting” と言葉にしたが、“興味深いが無視できる音楽”は、2020年にどのように生活に溶けていくのか。

本作は、あなたの物語ではなく、空気になるために作られた“都市の音楽”と題し、現代において生活の中に鳴らされるべきアンビエント・ミュージック（環境音楽）とはどんなものなのだろうかと両氏が会話を重ねて制作。メロディをduenn、編集／プロデューサーを岡田が担当している。

duennにとってはこれまでのキャリアの中で初となるメロディメイクで、同氏が紡ぎ出した装飾が全くなされない最小限の音で構成された楽曲たちは、聞き手には、小さいときに聞いていた子守唄のようなやさしげな素朴さが伝わってくる。また誰もが扱うことができるGarageBandで制作を行った点も、必然性があるように感じられ非常に興味深い。

2年余りの歳月をかけて制作が行われ2019年に完成した本作。電車、車、部屋の中、散歩中の公園など様々なシチュエーションに溶け込む“都市の音楽”は、我々が決して予想をしていなかった2020年代初頭の風景にどう響くだろうか。