MUSIC 2020.06.01

悪魔の沼のミックステープが〈Birdfriend〉のサブレーベルよりリリース。YCAMでのライブ録音盤

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

COMPUMA、Dr.NISHIMURA、AWANOによるDJユニット、悪魔の沼のミックステープが、日野浩志郎(YPY / goat)主宰のカセットテープレーベル〈Birdfriend〉によるDJミックスに焦点を当てたサブレーベル〈bbF〉から発売される。

山口情報芸術センター[YCAM]において、2018年7月21日に行われたイベント「NON-OPTIMIZED SOUND sound tectonics #21」のライブ録音となる今作。ほかにgoat、パードン木村が出演していたこの日の様子は、以下のイベントキュレーターのコメントに詳しい。

2018年7月21日、わたしにとって大事な日だった。当公演が行われたYCAMでは、本イベントに加え、展覧会やイベントが同時多発的に始まり、複数のプロジェクトを抱えていた私のGoogle Calendarは虹色のごとく予定が詰め込まれ、秒刻みでの判断で館内を巡りまわっていた。

その刹那な動きの中、公演にたどり着き、薄暗い会場に身を埋め、うつむきながらゆったりとした立ち上がりに耳をすませる。しばし佇んでいるうちに、今日という日が地続きとは思えないような、ヌプヌプと浸る足先、指先、そして骨髄。気がつけばもうこんなところまで。

CPUがパンパンまで膨れ上がっていた私の脳内に、その音楽は完全なメディシンとして機能し、私は沼を理解した。沼の中の景色とは、なんと心地よいものか。過剰に摂取は何事もよくないが、現代人はそれをやめられない。だから、生活のお供に沼をひとつ。そんな世の中を私は見たい。
—石川琢也(元YCAMエディケーター / 音楽プロデューサー、京都芸術大学 情報デザイン学科専任講師)

電子音楽、テクノ、アンビエント、ニューエイジ、民族音楽、インダストリアル、エレクトロetc.とが溶け合っていく、じめついた梅雨の薄暗さにもフィットする沼感。今作のリリースに際してTシャツも同時発売されるようなので合わせてどうぞ。

INFORMATION

悪魔の沼 「NON-OPTIMIZED SOUND sound tectonics #21 at YCAM」

A side – 34:54
B side – 33:48
recorded at 山口情報芸術センター[YCAM]
2020/6/5 release ¥1200(税込)
レーベル:bbF 型番:bbF02

Tシャツ:単品 ¥3800(税込)、Tシャツ&カセット ¥4500(税込)

・Bandcamp
https://birdfriend.bandcamp.com/album/non-optimized-sound-sound-tectonics-21-at-ycam

・YPY shop
https://ypy.theshop.jp/

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