Flex da 9th pre. 914 Freestyle Vol.01 〜円山町の片隅でフリースタイルEPが生まれるまで〜
EYESCREAM編集部
4月、STAY HOMEの期間中を利用して制作を開始した3人組ニューHIPHOPユニット、Flex da 9th。渋谷は円山町にあるマンションの一室で、夜な夜なトラックにラップを載っけ続ける3人組だ。本連載では、活動をスタートしたばかりのFlex da 9thが、1つのEPを完成させるまでのストリートストーリーを追いかける。第1回目は自己紹介してもらおう。Flex da 9th、あなた方、何者ですか?
Front to Back_BLA BLA、LAGO、Bones.Money
円山町を起点に畑違いのトラックメイカーとラッパーが邂逅
ー連載スタートにあたって、Flex da 9thというユニットは何者なんだ、ということから始めようかと。まず、結成の成り立ちについて教えてもらえますか?
Bones.Money:僕が神泉(渋谷の円山町)にオフィスを構えているんですが、それが今日撮影してもらっているマンションの一室なんですよ。一時期、シェアオフィスとして4人が使っていたんですが、自分以外のメンバーが移動していって、そのタイミングで迷い込んできたラッパー2名が、この2人でFlex da 9thのメンバーなんです。
BLA BLA:Bonesさんはバンドもやっているじゃないですか。これは僕の経験上の話なんですけど、楽器できる人のビートってカッコいいんですよね。HIPHOPだけをやっている人よりも幅広さがあるような感じがあって。実際に。Bonesさんのビートを聴いたときに「すげぇいいじゃん!」って思ったし、自分としては、願ったり叶ったりですよ。
BLA BLA:今まで周りにいた人と異なるタイプのビートメイカーだったことも大きかったですね。最近のU.S.のヒットチャートをちゃんと聴き込んでいるだろうな、と思ったし、あんまり日本にいないタイプのスタイルだな、と。トレンドを理解してる人が、あえてそこを無視した形で表現しているビートも好きだし、そういうところもユニークだと感じました。
ーBLA BLAとLAGOはFlex da 9th以外でも活動していますが、どんな流れで今に至るか簡単に教えてもらえますか?
BLA BLA:クラブで遊ぶようになったのは高校の頃ですね。大学に入って音楽好きな人が周りに増えてきて、自分もDJやったりして。ただ、DJとして1人で音楽をやるのも限界があるんで、グループを組むようになっていったんです。それがPACK3(パックス)で、グループを組んでrkemishiとかその周辺の人ともつるむようになりました。そこで、当時はまだサラリーマンをやっていたLAGOを引き入れたりしたっていう流れですね。