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Ploomとコラージュアーティスト河村康輔のコラボレーションが実現。数量限定のデバイス、Ploom X ADVANCED SPECIAL EDITION STRIPE BLUE BY KOSUKE KAWAMURAが発売となった。
本作はアイテム名にある通り、ストライプブルーを河村康輔の代名詞ともいえる手法、シュレッダーコラージュで表現している。本来はツルッとした滑らかな質感が特徴のPloom のフロントパネルに、あえてザラっとした質感のWallpaperの加工を採用いる点がポイントだ。
今回のプロダクト以外にも、限定のコラボレーションアクセサリーが手に入るキャンペーンがPloom X CLUB および全国のPloom Shop にて2025年3月4日から実施されており、過去の作品をアレンジしたアートワークが施されたフロントパネルが入手できるということだ。
さて、そんなコラボPloomのローンチパーティが開催されたのはPloom Shop 銀座店。18:00のオープンと共にファッションやカルチャーシーンにいる面々で会場はパンパンに。1階フロアには今回のコラボPloomを試喫できるコーナーに加え、先述の河村康輔アートワークが施されたパネルの展示を楽しむことができた。訪れた人は、まずここで新作Ploomを試し、その世界観を堪能したうえで、音楽と食事やお酒が楽しめる2階フロアへ。
DJとして出演したのはBACK DROP BOMBのギタリスト、JIN TANAKAにLicaxxxとオカモトレイジ(OKAMOTO’S)。フードはPIZZA SLICEが提供し、DJがかける音楽に合わせて、ピザやサンドウィッチを楽しみ、実によい時間が流れていた。
このような空間を生み出すことになったコラボレーションについて、河村康輔はどのようなこだわりを込めたのかを聞く。
INTERVIEW – Kosuke Kawamura
デザインが柄として映えるように制作した
ー今回のコラボレーション実現に至るまでの経緯を教えてください。
河村康輔:最初はキャンペーン用の限定アクセサリー(プルーム・フロントパネルの3種)だけをデザインする予定だったんですが、プロジェクトが進行するにつれて商品の方のデザインもどうか、という話に発展していきました。コンビニなどで販売される商品というのは、今まで自分がやったことのないことでもありますし、是非チャレンジしてみたいと思ったんです。そこから約1年半ほどかけて、ようやく完成に至りました。
ーブラックとブルーの配色が目を惹く「SPECIAL EDITION STRIPE BLUE BY KOSUKE KAWAMURA」ですが、シュレッダーコラージュを用いられていますよね。河村さんは数多くの手法でコラージュを表現されていますが、今回シュレッダーコラージュでデザインを制作したのは、どういう理由があるんですか?
河村康輔:このデバイス(プルーム・エックス・アドバンスド)が特殊な形状をしているし、サイズも小さいので柄っぽく見えるデザインがいいと考えたんです。それでアブストラクトな方向性で制作を進めていくことにしました。普段、人物の顔や建物などで使ってアートワークを作ることもありますけど、今回に関しては、抽象的な方がプロダクトに適しているし、コンビニで販売されるということは、自分のことを知らない人も手にしてくれる可能性が高いので、デザイン性を主張するよりもテキスタイルっぽいデザインにして、多くの人が所持したくなる物を作りたいと思って。
ーこうして完成したデバイスを見ると、まさに柄として際立つようにデザインされていることが伝わってきます。コラージュする前の素材も抽象的な絵柄だったんですか?
河村康輔:いえ、これは60年代くらいのボクシングをやっている人の写真だったんですよ。けっこう寄りの画角で撮影されたもので、色味ももともと黒と青の素材だったんです。カラーは多少の微調整を加えましたけど、基本的には素材をそのまま活かすようにしました。フリー素材として存在する写真なんですけど、実際に掲載されていた雑誌も持っていて、頭のどこかに残っていたんですよね。デバイスも丸みを帯びたフォルムをしているので、そういう肉体的な素材を使ってアートワークを作った方がフィジカルとしての魅力を表現できるし、全体的な調和を取れるんじゃないかと考えたんです。
ーたしかに。このザラつきのある質感の表面にアートワークがハマっているので虫っぽいというか、生物的な印象がありますね。普段の制作とは異なる部分はありましたか?
河村康輔:やはり、こういう特殊な形のデザインをするというのは難しかったし、うまくハマらないところが逆に面白かったですね。試していくうちにアブストラクトなデザインに変わっていった記憶あります。最終的に男性も女性も使いやすい柄っぽいデザインを作ることができたんじゃないかなと思います。
ーイメージビデオもCGを使用されていて非常にカッコいいです。
河村康輔:これは、misatoという友人のデジタルアーティスト・アートディレクターをプルームサイドに紹介して、作ってもらったんですよ。撮影している時はどういう映像になるのか想像もつかなかったのですが、仕上がりを見てすごくカッコいいものになったので驚きましたね。そんな風に自分の友人が同じプロジェクトに携わったり、各所とスムーズにコミュニケーションを取ることができて非常に満足しています。このデバイスを1人でも多くの人が手にしてくれたら嬉しいですね。
まさしく手にすることに重きを置いてデザインされたプロダクト、Ploom X ADVANCED SPECIAL EDITION STRIPE BLUE BY KOSUKE KAWAMURA。河村康輔のことを知っている人はもちろん、その作風を知らない人でも愛用したくなるデザインが特徴的だ。数量限定のアイテムなので気になる人は早めにチェックしていただきたい。
Ploom X ADVANCED
