OTHER 2018.11.13

DIVIDUAL GIRL 01 ーMANA SAKURAー
from EYESCREAM NO.168

Photography—Kisshomaru Shimamura Text—Taiyo Nagashima
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

10月1日発売のEYESCREAM NO.168から、多方面で活躍するガールズクリエイターにフォーカスした“DIVIDUAL GIRL”をお届けする。

WEBでは、紗倉まな(えろ屋/小説家)、西村理佐(写真家/映像作家/アートディレクター)、小川紗良(女優/映画監督)の3名をピックアップ。時代の多様性に寄り添い生きる彼女たちの心の内を覗いた。

MANA SAKURA

(えろ屋/小説家)

「えろ屋」。紗倉まなは自らの仕事にそう名付けている。「セクシー女優というにはやることやっちゃっているので(笑)、AV女優と名乗るのが適切なんです。でもやっぱりNGになる場合も多くて、「えろ屋」って下町感もあって親しみやすいし、ギリギリセーフでいいなって」この姿勢が示すように、彼女は社会や人と接点を持つことにひたむきだ。
小説を書き、雑誌の連載では読者の性の悩みに答え、インターネットTVにレギュラー出演。熱しやすく冷めやすい自身の性質については「金属系女子」と表現する。伝えること、楽しませることにこんなにも真摯な人はなかなかいない。
この仕事を志したきっかけは、父のAVを目撃し、性表現の美しさに魅せられたことだという。ほとんど無知な状態でAV女優という仕事に就いて、「不安も思いつかないレベルだった」彼女は、時を経て人間にとっての大きなトピックである「性」に様々な角度から向き合っている。
「根幹にはAVがありますが、扱いにくいことだとも理解しています。けれど、過去をたどると、町に堂々と春画が飾られていたり、盆踊りは子孫繁栄を願う乱行のお祭りだったり、性がオープンだった時代もあるんですよね。ファッションや音楽みたいに流行が一周回って、もうちょっとオープンになってもいいのに、と思います。乱交はやめたほうがいいんですけど(笑)。芸術性などの多様な性の魅力を広く浸透させる、その手助けをしていきたいですね。」

紗倉まな

1993年生まれ、千葉県出身。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてAVデビュー。2015年にはスカパー!アダルト放送大賞で史上初の三冠を達成する。テレビ出演や雑誌グラビアでも活躍するほか、小説家としても執筆を行う。著書は『最低。』『凹凸』(KADOKAWA)や、エッセイ集『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』(宝島社)、など。「ダ・ヴィンチニュース」にて、連載コラム「働くおっぱい」を執筆中。2018年10月号の「群像」には、短編小説『春、死なん』が掲載された。
Instagram@sakuramanateee

INFORMATION

EYESCREAM11月号

10月1日(水)発売
お取り扱いは全国の書店、大型CDストア、Amazon等にて



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