8月3日発売の雑誌EYESCREAMは、このタイミングだからこそ、なアート特集を大展開。「ART CHANGES EVERYTHING!」と掲げて、国内外のレジェンドからアップカミングな面々までピックアップ、パラダイムシフト真っ只中の2020年この瞬間と、未来へ向けた特集だ。そう、いつだってアートが世界を変えていくんだ。
表紙は、本特集内でも紹介するオートモアイとBIEN、気鋭のアーティスト二人による初コラボレートとなった描き下ろしだ。いやー、何度見てもシビれる。これ、オートモアイの描いたものにBIENがドローイングをオンする、という流れで制作されたのだが、最初仕上がりを見たときは正直鳥肌が立った。梅雨の深夜のことだった。
そして特集。まずは70年代から第一線で活躍するグラフィティのパイオニアであり、近年はハイブランドにも度々フィーチャーされるフューチュラ(ルイ・ヴィトンやオフホワイト、コム・デ・ギャルソンとのコラボレートについても聞いている)と、彼のリコメンドするアーティストとして、ジェイソン・レヴォクとフェリッペ・パントーネ。この三名が海外から登場する。
続いて国内からは、80年代よりソニック・ユースらとともにオルタナティブ・シーンを牽引してきたバンド、ボアダムスのフロントマンであり、アート活動も並行させるEYƎをはじめ、鈴木ヒラク、baanaiというストリート/コンテンポラリーの枠をひょいと乗り越えていった、というかそんな区別すら意味をなさないアーティストに取材。
Art Work by EYE, photo by Masayuki Shioda
©︎ Hiraku Suzuki, photo by Takao Iwasawa
©︎ baanai, photo by Takao Iwasawa
加えて、「TO FUTURE」なアーティストとして、オートモアイ、NAZE、BIEN、Bobby Yamamoto、酒井いぶき、安野谷昌穂、西雄大、lee (asano+ryuhei)、でんすけ28号、番外編として関西ミューラルアート・シーンを紹介。誰も彼もが自然体に尖っていてドキドキする。全国23のギャラリーによるリコメンド・アーティストもそれぞれに異彩を放っていて楽しい。
バックカバー特集では花井祐介にフォーカス。
描き下ろしイラストとともに彼のクリエイションに迫っている。
各連載も安定して刺激的。
2020年の夏を振り返るときに、この一冊がともにあるとなれば幸いだ。
アートはいいぞ。