SuchmosのギタリストTAIKINGと、ブレイキンクルーDEFCLANを率いるダンサーJYUNKIがオーガナイズするイベント「CONNECTION FES 2022」が、9月25日にYokohama Bay Hallにて開催された。バンドライブやダンスパフォーマンスをはじめ、ヒューマンビートボックス、フリースタイルバスケットボールなど、ストリートを盛り上げるさまざまなカルチャーがクロスオーバーした一夜。チケットはSOLD OUT、満員御礼となった記念すべきイベント第1回の模様をフォトレポートで振り返る。

久しぶりの快晴となったこの日、音好きやダンサーなど独自のスタイルを楽しむ感度の高いオーディエンスが、夕暮れ時の横浜に集った。彼らもまた、TAIKINGとJYUNKI同様に、この日の開催を待ち焦がれていたことだろう。本公演の会場チケットはSOLD OUT、満員御礼となったTAIKINGの地元・横浜を代表するライブハウスYokohama Bay Hallには、開演を前にマスク越しの笑顔が溢れた。

時刻は17:30、今宵のトップバッターを飾るのはDEFCLAN 。息つく暇もなく繰り広げられるダイナミックな技の数々。それに応えるかのように、オーディエンスも自由に身体を動かし、音楽フェスとはまた違うフィジカルでのコールアンドレスポンスが交わされていた。

DEFCLAN

KEIN＆SEIYA from kophy

CNS（Cloud Nine.＆No Spectator）

“フリースタイルバスケットボール”というニッチなカルチャーとの出会いあり（STILL BALLINの神業はYouTubeをチェック！）、世界各国の大会で好成績を収める日本のヒューマンビートボックスの先駆者TATSUYA（なんとJYUNKIのお兄さん！）のマイク一本でのプレイありと、猛者たちによる妙技に会場が揺れる。

STILL BALLIN

TATSUYA

熱いパフォーマンスの余韻が残る中、続いてTAIKINGを先頭にバンドメンバーがステージに登場、イベントは第2部へと突入する。今宵の1曲目「Easy」の心地よいチルサンドに体を預けるオーディエンス。会場には早速心地よいグルーヴが漂う。

TAIKINGの戦友であるゲストボーカル2名については事前にアナウンスされていたものの、何を歌うのか、どんなセッションが生まれるのか、オーディエンスは期待に心踊らせていたことだろう。そんな中、最初にステージに登場したのはSuchmosのフロントマンYONCE。彼がチョイスした楽曲は、まさかのSuchmosの新曲「Magic Time」。コロナ禍で行われた配信ライブLIVEWIREにて歌われた伝説のナンバーが生で聴けるサプライズに、声なき歓声が上がる。

YONCEの変わらぬ歌声に大きく手を振り、応えるオーディエンス。「オリジナルメンバーでやるよりも先でしたね。かなりレア（笑）。いや、嬉しいね」と会話を交わすTAIKINGとYONCEの姿を、ここに集った全員が温かく見つめていた。続いて、TAIKINGの楽曲「Humming Birds」をYONCEが歌い上げ、ステージを後に。

続いて、高岩遼をゲストに迎えて披露したのは往年の名曲「悲しい色やね」。会場は早くも“高岩遼ワールド”に飲み込まれる。MCでは、高岩が実は横浜に住んでいたことがあるという過去も発覚したところで、お待ちかねのロックンロール・タイム。TAIKING、バンドメンバー、そして高岩遼による大迫力のセッションに、会場は大いに盛り上がった。

TAIKINGの1st アルバム『TOWNCRAFT』から、「Holiday」、「SPOT LIGHT」を続けて披露し、メンバーはステージを後に。同時に、アンコールの拍手が沸き起こる。

アンコールではTAIKINGとバンドメンバーをはじめ、JYUNKI率いるダンサー陣やTATSUYAらがステージに集結。ダンスと音楽の激しいバトルに、新しいエンターテインメントの形が表現されていた。

ラストにはYONCEと高岩遼も再びステージへ。互いを信頼し合う同世代の仲間たちによる熱き一夜は、次の祭りへの期待を残し幕を閉じた。

先日リリースしたアルバム『TOWNCRAFT』を携えた、ソロプロジェクト初となるツアー『TAIKING 1st TOUR「TOWNCRAFT」』の開催を控えるTAIKING。チケットの一般発売は、明日10月1日(土)からスタートする。全国のリスナーへ直接、熱い音楽を届けに行く旅になるとのことなので、ぜひ参加して欲しい。