JUBEEとJun Inagawaによる初のコラボイベント、Double “J”がTime Out Cafe&Dinerにて、9月18日(金)に開催される。Creative Drug Storeのメンバーとして、精力的に活動しているラッパー/ビートメイカーのJUBEE。ストリートシーンとオタクカルチャーを融合させ幅広く活動しているイラストレーターのJun Inagawa。意外な組み合わせに思えるが、このふたりは好きな音楽が同じことから繋がった。今回、その初対談をお届けする。出会いの経緯や仲良くなるきっかけとなった音楽、コラボイベントについてなどをJun Inagawa宅にて聞いた。
Jun Inagawa:JUBEEくんがイベントで話しかけてくれて、MAD好きな人はみんな友だちだから、友だちになりましょうって感じで仲良くなりました(笑)。楽屋でめっちゃ話して、その日にLINE交換して。後日、JUBEEくんがオススメのミクスチャーバンドを教えてくれたりしましたね。
ーそれはナンパですね(笑)。そのとき、JunくんはJUBEEくんの存在を知らず?
Jun Inagawa:当時、アニソンばかり聴いてたんで、Creative Drug Storeのことも知らなかったんですよ。JUBEEくんのことはMAD好きのお兄ちゃんって思ってて(笑)。だから、JUBEEくんのライヴをVISIONで見たときは衝撃でした。めちゃくちゃかっこ良いじゃん!って。ラップっていうよりもミクスチャーロックに近いことをやっていて、今の時代にそういうサウンドをやってる人はなかなかいないじゃないですか。
Jun Inagawa:新型コロナで今みたいになる前、渋谷WWWでパーティをやったんですけど、JUBEEくんは出てくれて。JUBEEくんがDJでhideとか流してて、めっちゃ盛り上がった。たぶん、僕とJUBEEくんが急速に仲良くなったのは、Time Out Cafeのイベントですよね?
JUBEE:そうだね。今年の3月くらいにJunとおれの共通の友だちがバースデーイベントをTime Out Cafeでやって。そこでノンストップで話したよね(笑)。
Jun Inagawa:1時間半くらい音楽の話しかしなかった(笑)。そこから、念願叶って遊ぶようになりました。だから、遊ぶようになったのはめちゃくちゃ最近なんです(笑)。
Jun Inagawa:VaVaくん呼んで、3人で中野ブロードウェイに行きました。おもちゃ見て、たくさん話して、サウナ行って。裸の付き合いしちゃったら、もう仲良いっす(笑)。VaVaくんもそうなんですけど、バイブス的に僕とJUBEEくんってめっちゃ合うんですよ。オタク気質で、ディグるとことか。あと、心がとにかくピュア(笑)。それから飯行ったり、アキバ(秋葉原)行ったり。
Jun Inagawa:お互いの世界をシェアしてます。そのときから、ふたりでイベントやりたいって話をするようになりました。MADを流してるイベントないから、あったら良くね?って感じで(笑)。僕ら世代に聴いてほしいんですよ。
ーTHE MAD CAPSULE MARKETS 愛がすごいですね(笑)。
Jun Inagawa:彼らを超えるロックバンドは出てきてないって思うんです。今聴いても、サウンドが新しいんですよ。ロックだけど、リリックやフローがラップで。ラップロックの先駆者なんです。ファッションもダボっとしてて、ビジュアルもかっこいいんですよ。あと、ホワイトクラッシャーっていうMADのPVに出てくるキャラクターがいるんですけど、そのおもちゃも最高で。中野ブロードウェイで買いあさってます。僕がほとんど買ってるんで、もう売ってないと思いますけど(笑)。
JUBEE:当時の8センチCDに、ホワイトクラッシャーのキューブリックが付いてたりしたんですよ。
Jun Inagawa:ホワイトクラッシャーもバンドメンバーで。それぞれ番号が振ってあって、3人いるんです。こういうキャラとか、オタク心をくすぐるじゃないですか。僕が描いてるイラストのアナーキーマークは、MADからきてますね。音楽はもちろんなんですけど、オタッキーな僕でも惹きつけられるビジュアルの作り方やフィギュアですね。
ーJunくんは世代じゃないと思うんだけど、なにがきっかけでハマったのですか?
Jun Inagawa:僕の親戚のおじさんがMADのことを教えてくれたのがきっかけです。ロックって、イメージ的に銀杏BOYZとブルーハーツだったんですけど、初めて機械音やシンセみたいのが入った、MADのサウンドを聴いたときは衝撃でした。こういうロックもあるんだ!って感じで。それからは後追いで、アタリ・ティーンエイジ・ライオットやプロディジーとかも知って、同じジャンルのロックを聴きましたね。