東京・馬喰町のギャラリーPARCELが、ギャラリーとして2拠点目となるスペース「parcel」を、PARCELの真裏に位置する「まるかビル」の2階に開廊。こけら落としとして、ラッセル・モーリスの個展「Insect Technology and Other Small Things」が2月26日より開催される。
ラッセル・モーリスは1975年イギリス生まれ、現在は日本を拠点に活動する作家。ヨーロッパにおけるグラフィティ文化から発祥したムーブメント「Comic Abstraction」の第一人者であり、それらのカルチャーとファッションをつなぐファッションブランドGASIUSのディレクターとしても知られている。
今回発表する新作は、昆虫の形を抽象化し、シンメトリー、黄金比、チューリングパターン、フラクタルなどの造形パターンをサンプリング/リミックスした、幾何学的な大型絵画とコラージュのシリーズ。ストリートカルチャーの表現が自然界に存在する有機的で抽象的な形状に基づいていることを感じさせるとともに、ストリートアートがサイケデリックアートや神秘主義と結びついていることを示唆する展示内容となる。
なお、parcelの入る「まるかビル」は、4月1日に全館オープン予定。parcelのほかにプロジェクトスペース、デジタルアートを軸とした展示スペースが立ち上がり、3つのスペースで若手のキュレーター、プロデューサー、ギャラリストがそれぞれ異なる思想/アプローチでプログラムを開催していくようで、そちらも続報を待ちたい。
INFORMATION
Russell Maurice Solo Exhibition「Insect Technology and Other Small Things」
会期:2022年2月26日(土) – 3月27日(日)14:00 – 19:00
会場:parcel(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 まるかビル2F)
休廊:月・火