ニューヨーク出身、ロサンゼルス在住の写真家、コリン・サッシンガムによる個展『BE L’EAU』が幡ヶ谷gallery communeで開催中だ。

本展は、gallery communeによる出版レーベル〈commune Press〉とNYベースのアートディレクターOliver Shawの主宰するプラットフォーム〈FRIEND EDITIONS〉の共同出版による作品集『BE L’EAU』の発売記念展として行われるもの。収録作品からセレクトした15点が初披露される。

『BE L’EAU』はコリンが自宅プールで泳ぐ友人たちを2019年から2021年にわたって撮影した水中シリーズ。水の流れや光の屈折によってさまざまな表情を見せる人体の美しさが、陰影やグラデーションを伴って、幻想的な世界を創出している。しなやかで優美、時に力強さや弱さ、喜びや悲しみ、怒りや恐れといったいくつもの感情を内包した圧倒的な美が、ここに立ち現れる。

この一連の作品群は、観客を別世界へ誘います。
カラフルでドラマチック、美しく不気味な空間で、身体は讃えられ、解放されます。
水圧と重力、視界の欠如と絶えぬ呼吸。
それらは、平穏と緊張、優雅さと苦悩、解放と抵抗を生み出す力となるのです。
——コリン・サッシンガム