オーストラリア タスマニア州ルトルウィタ在住のアーティストRob Cordinerによる日本初個展「Wonder Bug」が3月31日より幡ヶ谷gallery communeにおいて開催される。

RobはEd Davis、Todd Jordanとともに出版レーベル〈Heavy Time Books〉を運営していたことで知られ、グラフィックアーティストとしてもさまざまなブランドにビジュアルを提供。現在はアートやデザイン、出版に関してアウトプットするプラットフォーム〈FOUNTAIN〉を主宰する傍ら、作家活動に加えて、メルボルンにあるACMIミュージアムのクリエイティブデザイナーとしても活動している。

Distracted.
Always
Dreaming.
High
Definition.

すぐ
気が散る。
いつも
夢を見る。
高
解像度で。

本展はロブが身近な人から「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴とする発達障害の概念のひとつ、ADHDなのではないかと言われたことが発端となっている。上にある「Easily Distracted.」とは、ロブの学生時代の通信簿に明記されていたことであり、「Always Dreaming in High Definition.」は、ADHDの頭字語に対する彼の個人的な見解とのことだ。

テキストの一部、謎めいたナンバー、アイコニックなロゴ、キャッチーなシルエット……日々享受する莫大な情報の中で、その断片をグラフィックデザインというコミュニケーションツールを用いて整理することで、Robは心の平穏を保つことができるという。

本展では、新たに取り組んでいる看板作品とスクリーンプリント作品を初披露。会場では展示作品はもちろん、Rob Cordiner×commune×SUPPLY/BACKDOORのコラボレーションTシャツをはじめとする新作マーチャンダイズも販売される。