ART 2018.02.19

「見ることは最上の喜びにして神聖な行為」。ヴィム・ヴェンダースも惚れ込むロバート・ボシシオの日本初個展

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

映画監督のヴィム・ヴェンダースをも魅了するイタリア出身のアーティスト、ロバート・ボシシオの日本初となる個展『Paintings』が、3月23日より池尻大橋の104GALERIE、104GALERIE-Rの2会場において開催される。

1963年にイタリア北部トローデナに生まれ、現在はトローデナ、 クルジュ= ナポカ(ルーマニア)、ベルリン(ドイツ)の3都市を拠点に活動を続けるロバート・ボシシオ。本展では、近年描いてきた新作の人物画を中心に、長年に渡り研究を続けてきた空間を描いた「インテリア」シリーズ数点を展覧する。

作品との距離や環境によって抽象画としても具象画としても捉えられる、とのことだが、これは実際に目の当たりにしないとわからないところだろう。オイル、テンペラ、灰、砂、ワックス、石膏などが重なってできる複雑なテクスチャーの層が浮かび上がらせる、その世界のなかへ…。

以下、ヴィム・ヴェンダースが2010年に寄せた言葉だ。

『見ること、そして信じること…』
ヴィム ヴェンダース

フェルメールにとってもそうであったように
ロバートにとって見ることは最上の喜びにして神聖な行為というだけでなく
彼の芸術において最も真なる主題である。
(それは彼が目を描く時だけではなく…)
彼のキャンバスが並ぶ、その前に立ち
彼は我々に(再び)その目で見させる、そして認識させる
21 世紀の今日においてもなお
絵画が表層を超越し
本質を捉え得ることを
我々に(再び)信じさせてくれるのだ
我々の世界が単なるモノで溢れているのではなく
そこには魂をもった確固たる物質が存在するのだということを

(2010 年『Seeing is Believing…』より)

INFORMATION

Robert Bosisio「Paintings」

2018年3月23日(金) – 5月20日(日) 
会場1:104GALERIE(東京都目黒区青葉台3-22-1 目黒ハイツ104)
会場2:104GALERIE-R(東京都目黒区大橋1-6-4 GARAGE)
開廊時間:12:00 – 20:00 ※水曜休廊
・オープニングレセプション:3月23(金)19:00 – 21:00

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