Photo Report:Margt ISLAND 23
音楽と映像の融合にみた次世代のエンターティンメントのかたち

Photography_Seiya Fujii (W)、domu、Rintaro Kanemoto

Photo Report:Margt ISLAND 23
音楽と映像の融合にみた次世代のエンターティンメントのかたち

Photography_Seiya Fujii (W)、domu、Rintaro Kanemoto

2023年も残すところあとわずか。今年はこれまでの2年間を取り戻すかのように、各地でさまざまな音楽フェスが開催され、音好きたちにとって久しぶりに充実した1年になったことではなかろうか。そんな2023年の締めくくりに、クリエイティブユニットのMargtが主催し、去る11月25日に初開催を迎えた、音楽×映像の祭典Margt ISLAND 23の模様をお届けしたい。Margtに賛同したアーティストとVJ陣による五感を刺激するパフォーマンスが、Spotify O-EASTにて繰り広げられたのだ。

びっくりするほどに最高で、忘れられない体験となったMargt ISLAND 23の全貌をどうぞ。

怪しい光が誘うエントランスの階段を上がると、ブラウン管テレビが現れ、その横には大きく口を開けたDOGのモニュメントがオーディエンスの入場を待ち侘びる…。開催前のインタビュー(詳しくはこちらから!)でMargtのArataが話していた「ファンタジーであり、ホラーであり、アングラであり。みんなの記憶にトラウマ的に残るような感覚」が忠実に具現化されたMargt ISLANDは、11:00のオープンを迎えると、すでに長い列をなしていたオーディエンスでたちまち満員となった。

下北沢にある晩酌屋「まぼねん」と
MargtによるMargt ISLAND限定FOODの販売も。

会場限定で発売されたMERCHは、
MargtがデザインしたオリジナルTシャツをはじめ、
ステッカーやポスター、ZOZOとのコラボTが展開。
開始早々長蛇の列をなしていた。

UCARY & THE VALENTINEによるヴィンテージのビーズを使用した
アクセサリーのワークショップも開催されていた。

Margt ISLANDのメインとなるのが、DOG ISLAND & CAT ISLANDのふたつのステージ。背面に大きなスクリーンが完備されたDOG ISLANDでは、まさにアミューズメントパークさならがらのオープニング映像が映し出され、祭りのはじまりを告げる。

そして本日のトップバッターSPARK!!SOUND!!SHOW!!がステージに。VJを務めるのはもちろんMargtだ。「かいじゅうのうた」や「STEAL!!」のMVをはじめ、ヴァーチャルツアー「天獄」のライブ演出など、これまでにも数々の傑作を世に放ってきた最強タッグが、オープニングから大暴れ。スサシのミクスチャーサウンドと、MargtのVJが融合した圧巻のステージに観客のボルテージも急上昇。

SPARK!!SOUND!!SHOW!! × Margt

続いて、TENDOUJI × MOTOによるパフォーマンスがスタート。TENDOUJIのMVの数々を手掛けてきたMOTOによる映像演出は、彼らのポジティブで鮮やかな世界観を表現し、1曲目の「YEAH SONG」から一気にTENDOUJIワールドへ会場を誘った。その頃、CAT ISLANDでは、Margtとは旧知の仲であるUCARY & THE VALENTINEのライブも開始。超満員のステージを彼女のドリーミーな歌声が魅了する。

TENDOUJI × MOTO
UCARY & THE VALENTINE

その後もDOG ISLANDでは、ロックからヒップホップまでジャンルの垣根を超えたライブパフォーマンスと、気鋭の映像作家陣によるVJが融合したスペシャルなステージが続き、CAT ISLANDでもオーディエンスとゼロ距離でのパフォーマンスで、白熱のひと時が繰り広げられた。これだけのメンツが一堂に介せるのは、恐らく後にも先にもMargt ISLANDだけではないだろうか。

CAT ISLAND

AAAMYYY
MONJOE
オカモトショウ(OKAMOTO’S)
Licaxxx
高岩遼
TENDRE

DOG ISLAND

ドミコ × 中野剛
saccharin × Ryoji Yamada
jo0ji × Magrt
(sic)boy × JACKSON kaki
荘子it & TaiTan (from Dos Monos) × mesoism
歌代ニーナ × OSRIN

SNAP

ファッション、音楽、映像などすべてのカルチャーの最前線で活躍するMargtのイベントだからこそ、ファッション感度の高いオーディエンスが目立った。

音好きのBEAMSスタッフチームも参戦。

時刻も20:00をまわる頃、長いようで短かったMargt ISLANDのラストを飾るTempalayのステージの幕が上がる。「FINAL ACT TEMPALAY MARGT」の文字がスクリーンに映し出されると、超満員の会場は、この日一番の盛り上がりをみせた。今日のセットリストは、Margtが考えたものらしい。「JOE」からスタートし、「SONIC WAVE」や「あびばのんのん」、「LOVE MY CAR」など、Tempalayならではの多彩なサウンドに合わせて変わり続ける映像が、楽曲の世界観をより鮮明に描く。ラストの「Last Dance」では、Margt ISLANDの出演者をはじめ、この時間を作り上げたすべてのスタッフが記載されたエンドロールが流れ、大きな感動の余韻を残しつつ、Margt ISLANDは終演を迎えた。

Tempalay × Margt

音楽と映像の融合という次世代のエンターテインメントの形を示したMargt ISLAND 23。この一大プロジェクトを大盛況のうちに終えたMargtは果たして、今後どんなサプライズを投下していくのか…。2024年もMargtの動きに引き続き注目したい。

INFORMATION

「Margt ISLAND 23」

Instagram_@margt_island / @_margt
Official HP_margt-island.com

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