小西真奈、ディナ・ガディア、シャギニ・ラトゥナ・ウーラン、森千裕という国内外の4名の作家によるグループ展「Perspectives」が馬喰町PARCELにおいて7月27日より開催される。

実際に訪れたことのある風景を軽やかに捉え、その筆致とともに空気感や気配を止める小西真奈に、フィリピン・マニラを拠点に、印刷物から流用したイメージとテキストを組み合わせ、現代社会がはらむ問題を反映しながら、地域の歴史的文脈や人々を想起させる作品を生み出すディナ・ガディア。インドネシア・バンドンを拠点に活動するシャギニ・ラトゥナ・ウーランは人が色を知覚することとその影響を観察することを通して作品を展開している。そして、独自の都市観察を通して目にとまった風景やロゴマークなどに加え、子供の頃に描いた絵などを積層し、時間や記憶、もしくは価値や文脈を捉え直すように再構築する森千裕。

それぞれ異なる方法で身の回りの事象や対象、自身に起きた出来事をモチーフにしている4名が集まり、絵画表現を通して現代社会における役割や視点を探求する展示となる。

Mana Konishi
“Rose Garden” 2021
Oil on canvas
73 x 61cm

Dina Gadia
“Mull 3” 2021

Syagini Ratna Wulan
“43 °C” 2020
Lacquer paint on shaped canvas
120 x 150 cm

Chihiro Mori
“Monk’s Confusion” 2023
Watercolor, watercolor paper, acrylic, pencil
120 x 168 x 4 cm