岡田舜、安部悠介による二人展「Echo from Nowhere」が9月21日より馬喰町parcelで開催。旧知の仲であり、お互いの作品とパーソナリティを誰よりも熟知している二人による展示となる。
岡田は、1980年代のファミコン画面をモチーフにしつつ、それを単なるノスタルジーにとどめず、バグによるデフォルメを取り入れた独自の表現を追求する作家。対して安部の絵画には、昆虫、魚(もしくは釣り)、ゲーム、モンスターのようなキャラクターが繰り返し現れ、近年ではその表現の抽象化が進み、これらの要素がデフォルメされた状態で画面を埋め尽くすような作品を制作している。
両者の作品には、ノスタルジックなサブカルチャーや現代社会の諸問題が見え隠れするが、彼らの制作の核心には再構築と反復があるという。そのアウトプットは大きく違うが、そのなかで共通する点としては、彼らが過ごしてきた景色を描いていること、思考や不必要なコンテクストからの解放が重要な要素のひとつであることが挙げられる。
今回で二度目となる岡田、安部の二人展。それぞれが切り開く新境地に期待したい。
INFORMATION
「Echo from Nowhere」
岡田舜 / 安部悠介
会期:2024年 9月21日(土) – 10月13日(日)14:00 – 19:00
会場:parcel(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 まるかビル2F)
休廊:月・火・祝
*オープニングレセプション:9月20日(金)18:00 – 21:00