INFORMATION
穴井佑樹 個展「Nature is a medium」
会期:2025年6月20日(金) – 6月29日(日)13:00 ~ 19:00
開廊:水〜土曜、最終日曜 ※開廊時間外はアポイントメント制にてオープン可
会場:CALM & PUNK GALLERY(東京都港区西麻布1-15-15)
*オープニングレセプション:2025年6月19日(木)17:00 – 20:00
メディアアーティスト、穴井佑樹の個展「Nature is a medium」が6月20日から6月29日まで西麻布CALM & PUNK GALLERYにおいて開催される。
穴井は大分県生まれ、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修了。「自然はメディアである」をコンセプトに、光や音の先端技術を用いて、自然の持つ多様な側面やメッセージをメディアアートとして表現している。国際的に名高いメディアアートの祭典「Ars Electronica Festival」(オーストリア)や、「Athens Digital Arts Festival」(ギリシャ)、台湾・国立美術館で開催された「2024 International Techno Art Exhibition : Right Where It Belongs」、国際現代芸術祭「中之条ビエンナーレ」(群馬県)などに招聘されるなど、国内外問わず活動を行っている。
穴井にとって初の個展となる本展では、2022年の新作品シリーズである《enérgeia》を通じて、自然と記憶、そしてエネルギーの存在にまつわる問いが改めて投げかけられる展示となる。サラウンドスピーカーと発光バー(線上にLEDが配置された発光装置)を用いたインスタレーションで、プログラムされた光の点滅や動、音の位相や空間の変化によって、目には見えない“エネルギー”という存在を、光や音の気配として立ち上げていくという。サウンドプロデュースは、音楽家/メディアアーティストの高橋英明が担当。聴覚を通じて空間にアプローチする試みが展開される。
以下、アーティストステートメントだ。
私は、自然を通して、自然と自分との記憶を反芻し、また、自然の大いなる時の流れを感じることで、 これまでの生きてきた時間、そして、これから生きていく、生を肯定する。自然は、自然のままである。しかし、そこに存在するだけでメッセージを持つ。その解釈は、人によってそれぞれである。例えば、多くの人は、空から降り注ぐ雨や、燦々と真夏に輝く太陽、 海面で揺らめく波模様などの自然から想起される思い出を持っている。そして、これらの景色に再び相まみえた時、 インタラクティブメディアとして機能し、過去の記憶を色鮮やかに呼び起こす。つまり、自然はただ存在しているだけにもかかわらず、 私達一人ひとりに対してメッセージを持っている、メディアであるといえる。私は、自然の持つ豊かな表情がどのようなメッセージを生み出し、人々の記憶として定着されているかについて強い関心がある。そして、 自然を通して、自然と自分との記憶や、大いなる自然の時の流れを感じることは、これまで生きてきた自分を肯定することでもあり、これから生きていくであろう、大いなる時間を肯定するのではないだろうか。これは、多くの当たり前が音もなく変化していくなかで、確かにここにある自分を見出そうとする行為でもある。
−穴井佑樹
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会期:2025年6月20日(金) – 6月29日(日)13:00 ~ 19:00
開廊:水〜土曜、最終日曜 ※開廊時間外はアポイントメント制にてオープン可
会場:CALM & PUNK GALLERY(東京都港区西麻布1-15-15)
*オープニングレセプション:2025年6月19日(木)17:00 – 20:00