草間彌生やイケムラレイコら国内外のアーティストの作品が集結し、アートを通じて東京の新たな風景を描き出す国際美術展「TOKYO ATLAS」が開催中だ。
会場となるのは、台場公園やお台場海浜公園、アイルしながわ、テレコムセンタービル、青海南ふ頭公園、東京国際クルーズターミナルなど、東京の臨海エリアだ。同展では、美術館の中に作品を集めるのではなく、あえて日常的な市民生活が営まれている都市空間に作品を展示。国内外のアーティストの作品が、街の光景と一体化し、日常を過ごすなかでアートに触れることができる美術展となっている。


イケムラレイコ
《ムーンラビット・ランディング》 コンセプト・ドローイング2026
台場公園やお台場海浜公園の台場エリアでは、草間彌生の「ナルシスの庭」をはじめ、趙 要(ジャオ・ヤオ)の「Something in the Air」、石毛健太による音響インスタレーション作品などの環境を生かした作品が配置される。加えて、イケムラレイコによる高さ6mの巨大彫刻作品もお台場海浜公園沖の水上に設置。街の風景と作品が交差する鑑賞体験も本展ならではだ。

草間彌生

草間彌生
《宇宙へ行って見た愛の花束》 2021 「Yayoi Kusama: A Retrospective」(グロピウス・バウ、ベルリン、ドイツ、2021)で の展示風景
© YAYOI KUSAMA, Courtesy of Ota Fine Arts
天王洲エリアでは、笹岡由梨子の映像インスタレーション、盛 圭太によるインスタレーション作品、キムスージャの作品などが展示される。また、青海エリアのテレコムセンタービル中心にあるアトリウムには、草間彌生のバルーン作品、「ヤヨイちゃん」と、 日本初公開となる「宇宙へ行って見た愛の花束」の2作品が組み合わせて展示。さらに青海南ふ頭公園ではアブラハム・ポワンシュヴァルのパフォーマンス作品や、ハルーン・ミルザの作品、ヤギの飼育を通して持続可能な創作やコミュニティのあり方を探るプロジェクト「ヤギの目」が展開される。

アブラハム・ポワンシュヴァル
《La Bouteille》2024、パリでのパフォーマンス風景 Photo by Hafid Lhachmi / ADAGP Paris 2024. Courtesy of Semiose

盛 圭太
《Bug report》(部分)2024
© ADAGP, Keita Mori.
Photo by Rebecca Fanuel. Courtesy the artist and Galerie Putman, Paris

石毛健太
《ただの水ではない》2019 「生きられた庭」(京都府立植物園、京都、2019)展示風景
さらに、通常は利用休止となっている青海南ふ頭公園内の地下駐車場も、本展に合わせて特別に開放。ムン・キョンウォン&チョン・ジュン、篠田太郎、ジュリアン・シャリエールの作品が空間を彩る。東京の海の玄関口、東京国際クルーズターミナルでは、アブラハム・ポワンシュヴァルによる映像作品の上映も行われる。
各エリアの展示に加え、新進気鋭のアーティストやキュレーターを国内外に広く紹介する企画展「座標」のほか、子供向けのワークショップや、〈アート×ビジネス〉をテーマとした企業情報展等のプログラムなど数々の関連企画やイベントも予定されている。詳細はホームページからチェックしてほしい。
INFORMATION
国際美術展 TOKYO ATLAS
会期:2026年10月10日(土)〜12月20日(日)[72日間]
※月曜休(但し、10月12日(月祝)、11月23日(月祝)は開場、翌火曜休)
※16時30分最終入場
※地下駐車場は時間予約制
会場 ※一部を除き入場無料(予定)
[台場エリア]台場公園・お台場海浜公園
[青海エリア]テレコムセンタービル、青海南ふ頭公園、地下駐車場(青海南ふ頭公園内)、東京国際クルーズターミナル、東京臨海部広報展示室TOKYOミナトリエ
[天王洲エリア]アイルしながわ、WHAT MUSEUM
主催:東京都、 東京国際文化芸術祭実行委員会、 公益財団法人東京都歴史文化財団
公式サイト:tokyoatlas.jp
公式Instagram:@tokyoatlas_official