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Pedro Nekoi
Instagram:@pedronekoi
クリエイティブに携わる人々に、お気に入りのZINEをレコメンドしてもらう連載シリーズ『ZINEspiration』。今回登場するのは、レトロなモチーフを用いながらシュールレアリスティックな新たな世界を創造する、ブラジル出身のコラージュアーティスト、ペドロ・ネコイ。日本に来てから買い集めたというZINEコレクションの一部を見せてもらった。
子供の頃からアニメや音楽など、日本のポップカルチャーに興味があり、4年前の浜崎あゆみ(!)のコンサートをきっかけに初めて日本を訪れたペドロ・ネコイ。昨年から留学のため、本格的に日本に住みはじめたのだという。
「ブラジルにいる頃はサンパウロに住んでたんだけど、サンパウロはミニマルなテイストを好む人が多くて。服装も、漂っている空気も黒っぽい感じだった。逆に日本に対しては、ポップカルチャーのイメージが強くて、日本では全員きゃりーぱみゅぱみゅみたいにカラフルな服装なのかと思ってた。実際日本に来たら、みんなグレーっぽくて、思っていたのとは違ったけど!(笑)」
ブラジルの大学でグラフィックデザインを学んだあと、グラフィックデザイナーとして働きながら趣味でコラージュ作品をつくっていたペドロ・ネコイ。子供の頃に学校の授業でコラージュをつくったことがきっかけで、作品制作を行うようになった。
「私は、人間と動物や、大きなものと小さなものが同じ世界に生きているような、リアルじゃない世界をつくりたい。そういう感覚を表現するにはコラージュがやりやすい。今は、日本のバブル期に興味があって、そこから一番インスピレーションを得ていると思う。もともとアメリカの60年代にも惹かれるんだけど、その時代って広告とかCMとか音楽がみんな元気で明るくてカラフルで、でもちょっとフェイクな感じ。だから、コラージュのためにこの時代の雑誌をよくブックオフで探して見てる」
「明るくて嬉しい気持ちのときにコラージュをつくりたくなる」と話す彼は、今後も日本で暮らしながら制作を続けていきたいと話す。
「これまであまりコラボをしたことがなかったけど、今後はブランドともコラボして作品をつくってみたい。将来は洋服とかグッズの自分のブランドをつくって、友達や好きなクリエイターともコラボできたらいいな」
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