写真家北岡稔章がLeicaのカメラで花や植物を捉えた写真集『Equally, beautiful』を、出版レーベルのapplauseより出版する。

これまでポートレイト作品を中心に、人の感情の揺らぎや美しさの中に垣間見える不安定さを、繊細に表現してきた北岡。本作では、小さい世界を拡大して“鮮明”に写すことができるマクロレンズカメラを使用しながらも、あえて被写体をアレ・ブレ・ボケの“不鮮明”なイメージに落とし込み、水面の揺らぎやアクリルのレイヤーなど、独自のフィルターを通して撮影された作品が収められている。

「そこに見えるのは強く、儚く、不完全な自然の美しさ。輪郭が曖昧になった花々の写真からは、“見えるもの”と“見えないもの”や“その間にある何か”を私たちに想像させてくれることでしょう。」