ART 2020.06.06

儚さと野性味が同居する注目の若手ペインター、小玉智輝の個展が開催

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

1998年生まれの若手ペインター、小玉智輝の個展「いつも僕がそばにいるよ」がWISH LESS galleryで6月13日から開催される。

小玉智輝は高校中退後、画家を目指すべく2016年に上京。2017年に野方の空白にて「智輝、ハンカチティッシュ持ってきました。元気です。」、2019年 にCafe & Gallery Patinaで「LOVE LOVE LOVE」などの個展を開催する一方、ファッションブランドとのコラボレートなども展開。常にオリジナリティを模索し、儚くも野性味溢れるペインティングで、葛藤する人間のリアルな内面を映し出している。

以下、展覧会に寄せられたステイトメントだ。

私の作品は、SNSやファッション雑誌など日々消費されるイメージを分解、または結合を行うことにより、オリジナルへの反骨精神を表現する試みだ。オリジナルの自分であることを求めることや、自分らしさを求められる今、「自分は一体なんなんだろう」と考える人は多いと思う。 私自身、オリジナルという言葉が自分に欲しかった。しかし、いつまでたっても自分は何かを模造した加工品のようなものだという感覚があった。本当はオリジナルなんてどこにもなく、どんな性格でもどんな行動でも、ただ選択するだけのキャラクターでしかない。生きるということは、ただの組み合わせでしかないのかもしれないと思う。それは絵も同じだ。画像と画像を組み替えるだけでなく、言葉、精神までも複合材料として白いキャンバスに落とし込むことは、人が着せ替え人形のように、他の誰かのアイデンティティを自分自身に組み替えてゆくことで自己形成していく様によく似ている。タイトルである「いつも僕がそばにいるよ」は、着せ替えのための身体、あるいは白いキャンバスを、器のようなイメージで捉えて題した言葉である。

INFORMATION

小玉智輝 個展「いつも僕がそばにいるよ」

会期:2020年6月13日(土) – 7月5日(日)
時間:木金 16:00 – 21:00 土日 12:00 – 19:00 ※最終日18:00終了
休廊:月〜水曜
会場:WISH LESS gallery(東京都北区田端5-12-10)

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