ART 2022.01.10

フランスを拠点に修道院や洞窟壁画を手がける画家、古市牧子の個展「ヒヒフフイズム」

©︎ Makiko Furuichi/WISH LESS
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

フランスを中心に活動する画家、古市牧子の個展「ヒヒフフイズム」がWISH LESS galleryにおいて1月15日から開催される。

豊かな色使いとにじみ、ぼかしを駆使した透明感のある水彩画を得意とする古市は、これまでに修道院や歴史的洞窟内の巨大壁画、ホテルルームの内装を手掛けるほか、絵画を利用した空間インスタレーションや彫刻制作を展開。最近では自身の作品が美術館のコレクションに加わるなど、フランス美術界において高く評価されている。

本展では、生き生きと描かれた人物や動物たちの内面に潜むブラックユーモアを巧みに描写し、観る側に曖昧な笑みをもたらす「ニヤリ」な作品が展開される。

以下、作家からの言葉だ。

ドロドロ、ねっとり、時におどろおどろしくて、そしてちょっと滑稽なものが好きだ。ここ数年、信仰や神話、妖怪といったものをテーマに制作を行なっているのも、そのせいかもしれない。人々は何かに祈るし、すがりたいし、信じたい。絵を描くことは私にとって神聖な行為で、信者が神に祈る行為と似ている。
展示では、手のオブジェや仮面・妖怪のような生き物が描かれた水彩画を組み合わせて、祭壇や供物台を思わせる宗教的な雰囲気を演出したいと思っている。

ちなみにHihifoufou(ヒヒフフ)とは、私が笑う時の擬声語である。

©︎ Makiko Furuichi/WISH LESS


©︎ Makiko Furuichi/WISH LESS

INFORMATION

古市牧子 個展「ヒヒフフイズム」

会期:2022年1月15日(土) – 2月6日(日)
開廊:木・金15:00 – 20:00、土・日12:00 – 19:00
休廊:月〜水
会場:WISH LESS gallery(東京都北区田端5-12-10)
入場料:無料
オープニングレセプション:1月15日(土)18:00 – 20:00 ※作家が在廊
http://wish-less.com

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