ART 2022.07.31

美しく奇妙である“花”を大胆に描くアーティスト、22世紀ジェダイ/門倉太久斗の個展が開催

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

美しい草花の持つ奇妙さを、大胆な構図と鮮明な色彩で表現する注目の作家、22世紀ジェダイ/門倉太久斗の個展「どれもそれぞれに可愛くて一番は決められない」が8月6日よりWISH LESS galleryにおいて開催される。

門倉は埼玉県生まれ。武蔵野美術大学空間デザイン学科ファッション専攻を卒業後、コム デ ギャルソンにてパターンナーとして従事。SNSで「22世紀ジェダイ」(@22nd_century_jedi)というアカウント名で作品を発表し、近年注目を集めている。代表作は本人が愛するアニメ「プリキュア」をモチーフとしたアクセサリーや掲示板ドローイングシリーズ。2020年11月に自身初となる個展「自分を祝福する儀式」を新宿眼科画廊で開催し話題を集めた。

本展では、植物が宿す生命感を幻想的かつ生々しく描いた新作群が披露される。以下、アーティストステートメントだ。

花はあまりにも奇妙で異類のものの一種のように感じられてなりません。花があれば花に見られているような気がして怖くなることがあります。花を描きたいと思うのはそれが美しくまた奇妙でどうしても無視することができないからです。
私は今のように絵を描く以前にはファッションの仕事をしておりました。年に2度あるランウェイに向けて新しい服を作る仕事です。
季節の変わり目にあるこのランウェイに私は特別な興奮を覚えておりました。
ものよってはそれが美しいのかどうかよくわからない服を着て歩き、それを大勢の人が見にやってくる。そこに何か重要な意味があるような気がしてなりません。
特別な体をもった人達が、特別な服を纏って練り歩くこのインベントは、華やかなイメージがあると同時に、見る人に恐怖や混乱をもたらす百鬼夜行のようなおどろおどろしい側面も含んでいるのを私は見ました。
ランウェイは、年に2度異界との通路が開き向こうから得体の知れない何かにやって来てもらう大切な儀式だという気がしてなりません。
花をいけるための壺や花瓶もこれと似た役割を持っています。そこに花がいけてあると花瓶を通じて異界から花がやってきてしまったように見えてしまいました。重力と調和して美しいカーブを描く花瓶には通路としての役割がありそうです。この事についてはまだまだ考え中ですが、何らかの方法で異界から何かがやって来て欲しいと願ってやみません。




INFORMATION

22世紀ジェダイ/門倉太久斗 個展
「どれもそれぞれに可愛くて一番は決められない」

会期:2022年8月6日(土) – 21日(日)
時間:木曜〜日曜 12:00 – 18:00 / 入場無料
休廊:月曜〜水曜
会場:WISH LESS gallery(東京都北区田端5-12-10)
http://wish-less.com

©︎ 22世紀ジェダイ/門倉太久斗

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