原宿のVACANTにて、2017年12月2日(土)より青山幸太による初の個展「TANZ」が開催される。
これまでに『ARTS&SCIENCE』『UNDERCOVER』『2-tacs』をはじめとするショップのインテリアや什器、そして特注家具のデザイン・製作を行ってきた青山幸太は、確かな技術と独自の感覚を用いて金属素材の選定、加工処理、細部の造形、仕上がりに至るまで徹底したこだわりのもとに出来上がる美しい作品を作り、優れた審美眼を持つクリエイターに絶大な信頼を得ている。

初個展となる本展では、ドイツ語で「踊り」を意味する＜TANZ(タンツ)＞と名付けられた真鍮の立体作品のシリーズが展覧される。中心の軸に絶妙な均衡で立つ幾何学的なオブジェクトが「踊る」ようにして揺れ動き、普段は気がつかない重力や風のちからを可視化する「装置」として製作された本シリーズは、「キネティック・アート」の系譜を継ぎながら、青山の持つ工芸的技術によって金属の質感の追求や、より繊細な造形が施され、普遍性を感じさせるその詩的な佇まいが観る者を魅了する作品となっている。

会期中は会場にて作品の受注販売を行われ、開催前日となる12月1日(金)には、アーティストを囲みオープニングレセプションが行われる。様々なクリエイターを刺激する青山幸太の作品を見に、実際に会場まで足を運んでみてはいかがだろうか。